幸せを感じている時の、脳内物質に着目。
書籍『精神科医が見つけた3つの幸福』
著者 樺沢紫苑さん
(精神科医)
出版社 飛鳥新社
出版 2021/3/22
ISBN978-4-86410-823-2
今回はこちらでお勉強。
幸福とは
人が幸福を感じている時。
脳内では、100種類以上の幸福物質が出ているとのこと。
幸福ホルモンと呼ばれたりも。
脳内で幸福物質が出ている状態が、幸せ。
幸福物質を出す条件が、「幸せになる方法」
幸せの3類型
主な、3つの幸福物質に基づいて。
優先順位は、「健康」➡︎「つながり」➡︎「お金・成功」
健康が最優先。
健康が、全ての基盤。
著者は、アメリカ人のライフスタイルから、着想を得たとのこと。
日本人は、仕事を最優先にしがち。
幸福度調査(2020)では。
日本は、先進国の中で最下位。
153カ国中、62位。
経済では、世界3位なのに。
「お金があっても、幸せ」というわけではなく。
幸福の「状態」と「気分」
「爽やか」「リラックス」:セロトニン的幸福
極めて「かけがえのない幸福」。
当たり前のようでいて。
気付いていないことも。
年を重ねるほど、健康の維持には努力が必要。
病気の予防や、生活習慣の改善など。
具体的なイメージを持っておくのが大事とか。
セロトニンは、脳内物質をコントロール
セロトニンは、他の脳内物質をコントロール。
ドーパミン、アドレナリン、ノルアドレナリンなど。
セロトニンが減ると、「感情」や「行動」が崩れていくことに。
「つながりによる安心感」:オキシトシン的幸福
他者とのコミュニケーション。
良好な人間関係を築けると、人生の幸福度UP。
孤独な人より、長生きできるデータもあるとか。
オキシトシンが出るほど、健康に
「成功」「達成感」「お金」「物欲」:ドーパミン的幸福
ドーパミンは、毒にも薬にも
ドーパミンは、「もっと、もっと」の物質。
良くも悪くも。
飲酒は、簡単にドーパミンを分泌。
安易にのめり込むと、自己破綻しかねず。
アルコール依存症にならない様、気をつけたいところ。
刺激には慣れるもの。
慣れると、同程度の刺激では、ドーパミンは出ず。
より強い刺激を、際限なく求めるようになると、依存症に。
本人、自覚なかったり。
やめるにやめられなかったり。
ドーパミン的幸福は、取扱注意。
人生の泥沼に、はまりかねず。
「幸せ」の捉え方
①「BE」と「DO」、2種の幸福があり。
「BE」の幸福
そこにある幸福。
セロトニン的幸福(健康)と、オキシトシン的幸福(つながり)。
失って初めて、大事だったことに気付くような。
健康、一緒にいてくれている家族・パートナーなど。
「BE」の幸福は、既に手に入れている可能性が。
気付いていないだけで。
課題でも。
認識できていなければ、解決できず。
まずは、気付くことから。
幸せに対して、アンテナを張りましょう。
「DO」の幸福
行動や努力の結果、得られる幸福。
ドーパミン的幸福(成功・お金)。
成功・達成感は、自ら行動してこそ。
行動・実践、大事。
②幸福の多くは、プロセス(過程)に。結果ではなく。
「仕事を頑張れば、幸せになれる」は、幸福を「結果」として捉える考え方。
日々のセロトニン、オキシトシン、ドーパミン分泌中に、「幸せ」な状態が存在。
幸せとは、今、この一瞬の「状態」であり、プロセス。
幸福は「今、ここ」にあるもの。
③「減る幸福」と「減りにくい幸福」
幸せには、「減る幸福」と、「減りにくい幸福」が。
一時的。
爆発力はあるものの、持続性はなく。
持続性あり。
幸せのベースにすべきは。
・セロトニン的幸福(健康)
・オキシトシン的幸福(つながり)
セロトニン的幸福を手に入れる方法
セロトニン的幸福のキーワードは、「健康」。
①睡眠・運動・朝散歩
セロトニンをしっかり出すには、脳と身体が整うことが大前提。
自然を堪能できると、散歩効果が更にUP?
②幸福に「気付く」
セロトニン的幸福は、「BEの幸福」。
実は、日常に色々あるもの。
「空が気持ちいい」なんかでOK。
それも、セロトニン的幸福だとか。
「今の健康」や、「今の気持ち良さ」を感じられれば。
存在していても。
認識できていなければ、ないのと同じ。
まずは、アンテナを張るところから。
「幸せの発見能力」を高めましょう。
意識を向けられるようになれば。
「あれも、これも」と、より気付けるように。
小さな小さな幸せでも。
「チリも積もれば、山となり」
小さな幸福に気づけないと、大きな幸福に辿り着かないことも
小さな幸福の延長線上に、大きな幸福があることが。
小さな幸福は、大きな幸福への出発点かも。
③病気を予防
病気になると、セロトニン的幸福が失われることに。
健康維持は、幸福な人生の土台。
病気は、発症すると、治りにくいもの。
病気の予備軍(未病)のうちに、発見・対処・治療を。
予防に力を。
健康診断、ピロリ菌検査、人間ドック。
歯石除去なんかも。
投資の神様、ウォーレン・バフェットさん。
健康を、一台しかない車に例えたり。
長く使うには、メンテナンスが必須。
自分の身体に替えはなく。
病気に関する金銭面を、トータルで考えると。
予防にかかる金額より、治療費の方が高額だとか。
予防に力を入れて、コスパ良くしたいところ。
④「今」にフォーカスする
過去でもなく、未来でもなく。
「今」に。
自分のリソース(資源)は有限。
何に意識を向けるか。
方向性は大事。
限られた資源の、適切な分配のためにも。
生きているのは、今。
過去も未来も、自分のコントロール外。
自分がコントロールできるのは「今、できること」のみ。
自分のやるべきことを、「今」やる
やることの優先順位は、自分の価値観に基づいて。
幸せは、過程。
金銭面では、「今」に全振りは、NG。
老後の余裕資金も必要。
老後までは、基本給の8割で暮らすのが良いとか。
年齢にもよりますが。
備えについては。
アリとキリギリスの間の、適切なバランスを模索する必要が。
自分の価値観に基づいて。
未来のことはわからないので、軌道修正をしつつ。
⑤自己洞察力を高める
幸せに、気付くことが重要。
自分の体調、健康に。
自己洞察力を高める必要が。
①起床瞑想
継続的に観測することで、好不調を認識。
不調なら、改善の行動を。
「睡眠時間をより確保する」、「不摂生しない」など。
自己洞察力が低い人は。
自分の不調に、気付けないとか。
不調を放置することになり、重症化しがちとのこと。
寝起きのぐずぐずした時間に実施推奨。
・体調確認
・今日の1日のプラスイメージ
②マインドフルネス朝散歩
マインドフルネス。
食事・動作・作業に没入・集中することで、「今」にフォーカス。
呼吸や身体感覚に注意を向けて。
「〜しながら」は、ダメだとか。
「ひたすら没頭して、〇〇する」のがコツだとか。
プラス効果があり。
心身の健康良い、生産性向上など。
身体感覚に注意を向けての朝散歩が、自己洞察力向上に良いとのこと。
③プチ幸福アウトプット
人間、忘れやすいもの。
幸福をアウトプットすることで、忘れにくく。
言葉にしたり、書き出したり。
書籍では色々紹介されています。
私は、シンプルに実行。
ポジティブなことを三つ、思い出して。
習慣にすると、良さそうです。
「脳に何を覚え込ませるか?」という視点。
思い起こすために、ネタが必要に。
幸福に気付くトレーニングにもなり。
終わりよければ、全てよし。
寝る直前に、ネガティブなことを考えるのは避けましょう。
多くのことは、記憶に残らず。
良いことをより多く覚えていれば、より幸せを感じやすく。
思い込みも使い様?
自分をポジティブにするために。
オキシトシン的幸福を手に入れる方法
オキシトシン的幸福のキーワードは、「つながり」。
①「つながり」を感じる
⑴スキンシップ
パートナーとの交流。
親子の交流。
マッサージを受けたり。
オキシトシンを最も簡単に出す方法が、スキンシップ。
でも、日本人は苦手?
⑵友情、仲間との交流
人と人とのポジティブな交流によって、オキシトシンが分泌
豊かな人間関係を維持することが大事。
帰属意識でもオキシトシンが出るとのこと。
コミュニティ、グループ、部活など。
共通の目的を持つ、仲間を作りたいところ。
⑶親切、感謝
⑷ペットとの交流
ペットには癒されます。
確かに幸せ。
②人間関係を整える
自分のリソース(資源)は有限。
資源配分が必要。
職場は、二人でいいとのこと。
「キーマン」と「相談者」。
家族・友人で8割、親しい関係を築ければ、合格点。
オキシトシン的幸福は、充分に。
でも、日本人は、職場の人間関係を最優先にしがち?
だから、他国と比べて幸福度が低いのかも。
仕事優先で、家族との関係が悪化すると。
仕事を、現実逃避先にしてしまうとも聞きます。
③感謝する
「感謝の念を持つ」だけで、オキシトシンやエンドルフィンが分泌。
「ありがとう」と言葉にして相手に伝えると、より良いとか。
言葉にしないと、伝わらないことも。
書籍では寝る直前に、「感謝」の書き出しを推奨。
④意識的に、親切を
人に親切にすると、オキシトシンが分泌。
親切は、相手に伝播。
親切が巡る、好循環に。
人には、親切な行動には、親切で応えようとする返報性があり。
行動経済学系バイアス。
「意識的に行う」ことで、ドーパミン分泌。
能動的な行動も、大事。
感謝されると、4つの幸福物質が分泌されるとか。
・セロトニン
・オキシトシン
・ドーパミン
・エンドルフィン
親切にするのは、週1回でもよく。
タイミングを決めて、意図的・積極的に行うことが重要。
親切するにも、自分に無理のない範囲で。
持続性を持たせれるように。
書籍では寝る直前、行った親切の書き出しを推奨。
自己肯定感が高まり、幸福度がUPするとのこと。
⑤動物・植物を育てる
ペットは、家族同然の存在に。
「つながり」により、オキシトシンを出すことが可能。
ペットが飼えない場合、植物を育てるのもいいとか。
「世話をする」=「相手の役に立っている」
世話をすることは、生きがいになりうるとのこと。
⑥他人を信頼する
信じる者は、救われる?
盲信はダメですが。
ドーパミンは、取り扱いに注意が必要
ドーパミンには、プラス・マイナスの両面が。
ドーパミンは、「もっともっと」の物質。
良い方にも、悪い方にも。
多くの人が、第一に求める幸せは。
扱いの難しいドーパミン的幸福とのこと。
ドーパミン的幸福に、持続力はなし
爆発力、瞬発力がある分、持続力はなく。
刺激には、慣れていくもの。
慣れると、前回と同程度の刺激では、ドーパミンは分泌されず。
より強い刺激を求め続けると、やがて依存症に。
ドーパミン的幸福を手に入れる方法
ドーパミン的幸福のキーワードは、「成功」「達成感」「お金」「物欲」。
①お金や物に「感謝する」
オキシトシン的幸福は、減りにくい幸福。
「BE」の幸福。
②制限する
慣れたことに対して。
ドーパミンは、同程度の刺激では出なくなり。
どんなに美味しい物でも。
毎食、同じものを食べ続けると、飽きるもの。
制限することで、一度リセット。
慣れずに、満足度を維持。
制限があるからこそ、より楽しめることは多々。
我慢の後のご褒美は、格別?
③毎日の自己成長を味わう
大きな成長は、小さな成長の積み重ね。
小さくても成功体験。
意識を向けて、達成感や幸福感を味わえれば。
自分の小さな成長に、気付いていない人が多いとか。
成長を自覚できると、自己肯定感もUP。
私の好きな、厚切りジェイソンさんの言葉。
イチローさんによると。
④チャレンジしてみる
自分の「快適領域」から出ることが、自己成長に。
好奇心を大切に。
幸せは、過程にもあり。
「快適領域」の外には、「学習領域」と「危険領域」が存在。
危険領域は、避けるべき。
筋トレも。
無謀な重量では、怪我をするだけ。
適切な重量・回数をこなすことで、筋肥大。
成長がないと、現状維持すらままならないとも聞きます。
変化の激しい時代。
学び続けることが大事かと。
⑤適職・転職を見つける
仕事が楽しければ、人生が楽しく。
心理学者マズローさんによると。
ライスワークは、生理的欲求と安全欲求のみ、満たすとか。
マズローさんによると。
ライクワークは、社会的欲求、承認欲求も満たすとか。
生理的欲求と安全欲求に加え。
マズローさんによると。
ライフワークは、自己実現欲求も満たすとか。
生理的・安全・社会的・承認欲求に加え。
仕事の時間は、人生の大部分を占めるもの。
仕事を「楽しい」と思ってやるか。
「嫌々」やるか。
仕事の本質は、他者の問題の解決。
自分で課題を設定・達成することで、ドーパミン分泌。
自分好きなことに、社会性を持たせられれば。
一生食べていけると聞いたことが。
若いうちは、色々やってみて。
やってみないとわからないことも。
実体験から学ぶことは多々。
自分の強み、自分では気付かないことも多く。
自分にとって、当たり前すぎて。
他者の評価で気付くことも。
年齢を重ねるほど、自分のやりたいことが絞れるかと。
幼少期に好きだったこと。
天職のヒントがあることが多いとか。
転職により。
「快適領域から出て、環境を変える」のも、幸福への選択肢。
自分が成長できるかを考えて。
幸せになる「お金」の使い方
ある程度の蓄えは、必要ですが。
非常時への備え・将来の選択肢の確保のために。
将来への備えに関して。
アリとキリギリスの間の、快適な所を見つけたいところ。
自分の価値観に応じて。
今、使い過ぎず、貯め過ぎず。
お金はあまりなくても、幸せな人は存在。
健康、つながりがあれば。
没頭できるものがあれば、尚更。
趣味、ライフワーク、推し活など。
①健康、つながりに
健康維持にお金を使うことで、セロトニン的幸福を。
歯石除去、人間ドックなどの予防。
寝具、運動のためのジム通いなど。
つながりにお金を使うことで、オキシトシン的幸福を。
他者との思い出作り。
②経験を買う
「物」ではなく、「経験」を。
人生、大事なのは、思い出作り。
若い時ほど、お金の価値は引き出しやすく。
年齢を重ねるほど。
スポーツは体力的にしんどく。
食事は、胃もたれしやすく・・・。
人生、その時期にしか経験できないこともあり。
子供と過ごす時間など。
「今」も大事に。
③自己投資
自分を成長させるために。
生きがいにも。
天職探しの準備にも。
チャンスが来た時、つかめるように。
④時間を買う
自分のお金や時間といった、資源は有限。
自分の時間単価を考え、面倒・苦手は外注を。
お掃除ロボットや家事代行など。
大事なことに集中するには。
いかに人に任せて、仕組み化・自動化するか。
⑤お金について学ぶ
日本では、金融教育はあまりなく。
始まったのは、最近。
資本主義、知らないと損をすることがたくさん。
FP3級、簿記3級は、自分で学びたいところ。
自分のお金を、一番真剣に考えられるのは、自分。
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お金の知識全般を学べます。
ブログもあり。
私はYouTubeとリベシティで学んでいます。
リベシティは、オンラインコミュニティ。
FP3級
ほんださんの動画。
簿記3級
ふくしままさゆきさんの動画。
まとめ
扱いの難しいドーパミン的幸福。
「感謝」や「親切」を組み合わせることで、減りにくく。
脳に何を意識させ、何を覚え込ませるか。
興味を持たれた方は、是非、原著もご一読を。
「健康と、つながり築き、刺激受け。」
人生を、もっと楽しく、快適に。
では、ありがとうございました!
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