- 自己投資:知識・スキル・経験・人間関係・時間を得る
- 適正なリスクを取り、リスクの対価も受け取る
- 他人と同じにならないように、工夫する
- 資本家のポジションを取る
- コントロールできないことを悩んでも、仕方がない
- 機会費用を見落とさない
- サンクコストにこだわらない
- 自分を認めてもらえるように、行動
書籍『経済評論家の父から息子への手紙』
著者 山崎 元さん
出版社 Gakken
出版 2024/2/27
ISBN978-4-05-406975-6(紙書籍)

今回はこちらでお勉強。
働き方:今と昔で、有効な指標は変化
勝敗を左右する「指標」は、変化するもの。
戦略とは、勝利につながる指標を、いかに選ぶか。

ゲームのルール自体が変わるようなことも。
方向性を間違うと、努力も報われず。
最善の選択は、その時々で変化。
自己投資は必須。
自分の時間・努力・お金を投入して。
知識・スキル・経験・人間関係・時間を獲得。

人生100年時代。
学び続けて、自分をアップデートする必要が。

自己投資を通じて。
自分だけの「商品」と「顧客」が持つのが、理想。

前提:最初から、楽に稼げることはなく。
上手い話には、裏がある?
誰かのカモ・養分にならないように。
「資産を持つ」のが、鍵。
放っておいても、自分にお金をもたらしてくれるもの。

「負債を、資産と思っている場合がある」ので、注意。
純資産がマイナスになるのは、避けたいところ。
例えば。
ローンの残っている、郊外の戸建て住宅。
リセールが悪いのが、ほとんどだとか。
買値より、売り値の方が低く。
その差、大。
しかも。
借金の返済を終えるまでは、実質自分のものではなく。
抵当権の設定により。
返済が滞れば、差し押さえ。
競売で、強制売却。
更に、日本の戸建ては。
20年から25年で、建物の資産価値は無くなる模様。
使用価値はあっても。
株式がおすすめ。
世界の長者番付TOP10の資産は、株式によって。
世界の長者番付の面々。
手持ちの株式の評価額が大きいことで、富豪に。
「自分の時間を売って」ではなく。
多くは、企業の創業者。
自分の会社の株を持ったまま、会社を成長させて。
r:資本収益率(return)
資産(株式や不動産、債券など)を持つ人が、投資によって得る収益の割合。
g:経済成長率(growth)
経済が、どれだけ成長したか。
労働賃金の伸びと関係。
資産から得られるお金の増え方(r)は、給料や経済全体の伸び(g)より速い
フランスの経済学者トマ・ピケティさんが提唱。
資本主義:リスクを取らない人から、搾取するシステム
リスクを取らない人が、リスクを取れる人から搾取される構造。

リスクを取りたくない人:労働者/被雇用者
リスクを取れる人:資本家/雇用主

報酬の決定権や人事権は、資本家/雇用主に。
リスクを取った人が多くを得るのは、当然と言えば当然。

労働。
「交換価値<使用価値」になりがちだとか。
資本家のポジションを取るべき。
株式に関わる:適正なリスクを取り、リターンを得る
結果の振れ幅。

リスクは、振れ幅。
下に行くこともあれば、上に行くことも。
ノーペイン、ノーゲイン。

安定。
「安きに定まる。」とのこと。

確率高・損失大な「危険」には、近寄らずに。
適正なリスクを取り、リターンを得る
- 株式による報酬を得る
- 「長期、分散、低コスト」の株式投資

資本家のポジションに立つには。
「事業を起こす」か、「資産を買う」か。
リスクを取らずに、堅実にポイントを積み重ねる
旧来と、有効な指標が変わったもの。
- 働き方:転職・副業も考慮すべき
- 保険:必要な分だけ、掛け捨てで
- 将来への備え:貯金と資産運用

私の知る限り。
これからは、AIを使っているかどうかも大きな差に?
以下、リベラルアーツ大学、両学長のおすすめ。
- perplexity:文章で検索でき、便利。
- ChatGPT:役目を与えて、相談役に。
- Notebook LM:まとめ上手。
現在:働き方は、転職・副業も考慮すべき
- 転職活動は、ノーリスク。
転職エージェントを利用して。
自分の市場価値を知るのが第一歩。
相見積もり。
現職で買い叩かれている様なら、転職を考慮。 - 副業をして、収入源を複数に。
会社に依存しないためにも。
社会保険料も抑制。
現在は、社会全体が成長する時期ではなく。
少子化へ。
そのため、終身雇用の維持が難しく。
実は。
アメリカも、1960年代頃までは、終身雇用が一般的だったとか。
- 海外企業との競争激化
- 産業構造の転換:製造業からサービス業へ
- 経済成長鈍化、人件費増
- 成果主義・雇用の流動化が一般的に

今の日本。
かつてのアメリカのような状況?
年功序列の要素も、色濃く残っていて。
転職を考慮しないと、給料が安いままの場合も。
収入源を複数持って、自衛。
そのため、副業や資産運用を行うべきかと。

収入源が勤め先の会社一つだけなのは、超集中投資。
会社がうまくいかないと、自分も道連れに。
リスク管理が必要かと。
どこでも通用するスキルを身につけておくか。
副業などで、収入の分散を図るか。
現在:保険は必要な分だけ、掛け捨てで
社会保険で足りない分だけ、掛け捨てで。
- 運転する場合の、任意保険
- 火災保険
- 十分な資金がない状態で、まだ働けない小さな子供がいる場合の生命保険。

お金が貯まりにくいのは。
無駄な保険に入っていることが、原因の一つ。
車、住宅ローンも、家計を圧迫しがち。
保険の手数料。
ぼったくりレベルなものが多いとか。
手数料8割の、ひどい商品も。
手数料は、確実なマイナスリターンとのこと。

ぼったくられるもの。
貯蓄型保険。
元本保証など。
保険と資産運用は、混ぜずにそれぞれで。
別々に行う方が、上位互換。
出典:【大人のためのFP教室】教えて!にぐ先生!
現在:将来への備えは、貯蓄と資産運用で
余裕資金で、株式投資を
昔、金利があった時代。
貯金・預金しているだけで、10数年すると倍になったとか。
今は、低金利。
預貯金では、ほぼ、増えず。

日本の普通預金金利。
2016以降、0.001%ほど。
2024年3月、マイナス金利解除。
現在。
0.2%が、標準的な水準だとか。

10年で倍になるには。
約7%の金利が必要。
通貨の価値は、長期的には下がっていくもの。
歴史的には、インフレが普通。
デフレが、ずっと続くことはない模様。
株式は、比較的インフレに強い資産。
生産設備などを持っているので。

うまい棒。
昔は、1本10円で買えました。
この前、久々に買ってみたら。
1本16円。
予算100円だと。
昔:10本購入可能。
今:6本しか買えず。
ちなみに。
小学生の遠足のおやつ代の平均。
現在、426円だとか。
perplexity調べ。
私の時は、100円。
株式による報酬を得る
- 自分で起業
- 早い段階で、起業に参加
- 自社株や自社株のストックオプションを、報酬で得られる会社で働く。
(外資系企業に多いとか。) - 起業の初期段階で、出資

起業などは、人を選ぶ?
爆発力はあるものの。
難易度は高いかと。
どちらかといえば、若い人向け?
失敗しても、リカバリーしやすいので。
失敗しても、借金が残らない形で、何度も試す
失敗しても、借金が残らない形で、何度も試す。
失敗は、よくあること。

リベラルアーツ大学、両学長によると。
「最速の成功法はただ一つ。
最速で失敗を繰り返すこと。」
やってみて、検証・改善の繰り返し。
「仮説を立てつつ行動」だと、なお良し?
- ある程度の余裕資金を用意。
生活費も含め。 - 致命傷を負わないように。
スモールスタート、グロービッグ。
なるべく借金せずに。 - 上手くいかなかった時の、代替案を用意
撤退ラインを決めておくのも、有効?

会社経営は、個人の適正によるところも大きく。
名選手が、名監督になるとは限らないように。
会社が飛躍できるかも、未知数。
初めは、失敗するのが普通。
「立ち上げ」と「拡大」で、勝手も違い。
でも。
起業には、爆発力があり。
1回でも当てると、凄いことに。
「速く行くなら一人で。
遠くに行くなら皆で。」と聞きます。
株式で稼ぐ働き方の最大リスク:クビになること
最大リスクを想定。
致命傷を負わないのであれば、やってみる価値あり?
リスク許容度は、個々人で違うもの。
現在。
中途採用の枠は、昔より広く。
「起業の経験」を、評価してくれる会社も。
クビになることが、致命傷とならない場合が。

雇用の流動性は、増す流れ。
少子化による、人手不足もあり。
「長期、分散、低コスト」の株式投資
株式性の報酬がない働き方の場合、長期の株式投資を。

お金に働いてもらいましょう。
再現性の高い投資はあり。
増えるのに時間がかかるものの。
倍になる年数の目安は、「72÷利回り」で。
年利+5%(複利)で、約15年くらい?
- 投資は余裕資金で。
生活防衛資金を確保してから。 - 効率良くお金を増やすなら、オルカンに投資。
- 投資の種銭が増えたら、同じものに追加投資
- お金が必要な時は、必要な分だけ、部分解約。
投資は余裕資金で。生活防衛資金を確保してから。
生活費の3〜6ヶ月分を用意。
自営業なら、1年分。
自営業の方は、生活防衛資金を多めに用意。
会社員、公務員と比べて、社会保険が手薄。
傷病手当給付金がなかったり。

投資をしないとしても。
生活防衛資金の確保は必要。
若くても。
不測の事態は、起こるもの。
思わぬ出費にも対応可能なように、予算を組みを。

突然の出費があっても、赤字にならないように。
年単位では。
変動費も、月々積み立てて確保。
生活のための借金は、絶対回避。
効率良くお金を増やすなら、オルカンに投資。
投資:15年以上使う予定のない、余裕資金で。
ハイリスク・ハイリターンな資産。
短期的には、大きく元本割れすることも。
15年以上の長期で見れば、増えていくはず。
乱高下を挟みつつも。
オルカンなどの、優良な投資商品を買えていれば。

使う予定のあるお金は、投資に回さずに。
暴落を喰らうと、悲惨。
「eMAXIS Slim全世界株式(オールカントリー)」の通称。
オルカンは、インデックス投資。
インデックスとは、株価指数。
オルカンは、世界の平均に投資するようなもの。
かつ、手数料最安を目指すコンセプトの商品。
投資の世界で最適解とされるのは。
良い指数の、市場平均に投資すること。
「長期・分散・低コスト」で。

ネット証券大手の利用を。
SBI証券か楽天証券がおすすめ。
NISAやiDeCoといった、非課税口座で。
投資の種銭が増えたら、同じものに追加投資

オルカンに積立を続ければ。
再現性の高い投資は、入金力次第という面が。
千円が倍になっても、2千円。
+1000円。
100万円が倍になったら、200万円。
+100万円!
お金が必要な時:必要な分だけ、部分解約。
取り崩しは、15年以上先になるように。
あくまで余裕資金で投資を。
投資は、市場に居続けることが大事。

インデックス投資では、タイミングを読まず。
暴落も受け止めて。

お金が必要な時。
まだ現役なら、追加投資を止めるのも手。
解約するより。
人生、貯め時・かかり時があり。
状況に応じて。

投資の大前提。
まずは、投資の目的を設定。
ちなみに。
インデックス投資は、資産の最大化に向きます。
老後資金の備えなどに。
その上で。
「自分で考えて、判断して投資」
リスク許容度は、個々人で異なりますし。
15年以上の期間を取れない場合。
「投資しない」ことが、正解の場合も。
自分のお金。
一番真剣に考えられるのは、自分です。
投資は、自己責任。
学びも、必要。
人生において
コントロールできないことを悩んでも、仕方がない
確率・期待値的に良い選択を。
あとは好結果を祈るだけ。

自分にできる最善の選択・行動をしていくだけ。
その時々に。
コントロール不能なことは、いっぱい。
意思決定時、意識したいこと
- 機会費用を見落とさない
- サンクコストにこだわらない

判断は重要。
良い判断をするために。
- 方向性は正しいか
- 自分が納得できるか
- 自分が成長できるか
といったことも、考えられるといいかと。
機会費用を見落とさない
ある選択をしたことによって放棄した選択肢の中の、最も利益の大きなもの。
その利益を、コストと見る概念。
例えば。
大学院に行く、総コスト。
学費だけではなく。
その間に働いていたら得られたはずのものも含めて。
稼ぎ・スキル・経験など。

「トータルでどうなのか」という視点を。
例えば。
片っ端から資格を取ろうとするのは、悪手になりかねず。
サンクコストに、こだわらない
既に発生していて、回収が不可能なコストのこと
それまでに、多大なコストをかけていても。
損を出し続けるなら、やめるべき。

「穴の中にいるなら。
まず、穴を掘るのをやめること」と聞きます。
失敗を認めるのは、難しいことではありますが。
お金の問題:感情を排して、理屈と計算で考える
自分の頭で考えるのが大事。
感情は、別にして。

自分のお金のこと。
一番真剣に考えられるのは、自分自身。
FP3級と簿記3級を、学んでおくのがおすすめ。

商売の流れ、商流を考えてみるのも有効。
「どこで利益を取るのか?」を意識。
成り立つのかどうか。
成り立たせるために、ぼったくってくること多々。
無料は、ぼったくりの入り口かも。
例:がん保険は、入らないことが正解
病気には、貯蓄と公的保険で備える

日本は、公的保険が充実。
高額療養費制度で、かかる医療費に上限が。
会社員・公務員は、傷病手当給付金もあり。
健康保険組合によっては、付加給付も。
障害が残るほどなら。
障害年金もあり。
生活保護の制度もあり。

「民間の医療保険、加入不要」という考え。
私は賛成。
生活費は、病気でなくともかかるもの。
生活費と医療費の備え。
生活防衛資金として確保しておけば。
あとは、予防に力を。
- バランスの良い食事
- 7時間以上の睡眠
- 1日20分(週150分)以上の有酸素運動
- 定期検診
- 保険はそもそも、確率低・損失大なことに備え、仕方なく加入するもの
- 保険:保険会社が得をして、加入者が損する構造。
- 保険は、「不幸の宝くじ」と呼ばれることも。
不幸に当たった時のみ、お金がもらえるので。
宝くじ同様、保険で元を取れる人は、ほとんどおらず。

保険で、病気が治るわけではなく。
あくまで金銭面での問題。
日本の社会保険は手厚く。
金銭面は、ある程度の貯金で、カバー可能かと。
よって。
「病気が不安」という感情を入れずに考えるべき。
備え過ぎは、高コスト。
保険のセールスマン。
不安あおってくるとのこと。
セールスマンには、会わないのが一番。
営業は、「不要なものを、必要と思わせる」場合があり。

ギャンブル(保険)は。
胴元(保険会社)が、儲かる仕組み。
がんになるかどうかわからない、意思決定段階は、「事前の問題」。
がんになったとしても。
結果は、「事後の問題」。
「事前」と「事後」は、区別して考えるべき

事前・事後を分けて考えられないと。
搾取される人生になりやすいとか。

その時々で、最善の選択をしていくしかなく。
未来はわからないので。
- 運転する場合の、任意保険
- 火災保険
- 十分な資金がない状態で、まだ働けない小さな子供がいる場合の生命保険。

保険:公的保険で足りない分を、掛け捨てで。
まずは、現状認識を。
- もしもの時、どれくらい必要なのか。
- 公的保険で、どれだけ出るのか。

保険は、ぼったくり商品が多いとのこと。
ご注意を。
手数料がえぐいことが。

無駄な保険に入らず。
浮いたお金を投資に回せば。
その方が、金銭面の備えになるはず。
ここでも、機会費用の考え方を。

もし、ぼったくり保険に加入済みなら。
サンクコストにこだわらず、解約。
仕切り直しを。
失敗を取り戻す時。
失敗したのと同じ方法は、避けるべき。
人間関係
- 時間厳守
- 爽やかな挨拶
付き合うべきは、「頭のいい人」「面白い人」「本当にいい人」
自分自身も、3種類のどれかになる必要が。
付き合うと、好影響をもたらす
センスが良くて、チャンスを引っ張ってくる
真に心を許せる
複数の居場所を持っておく
例えば。
会社だけだと、退職後、孤独。

「人間は、一人で、一緒に生きている」と聞きます。
自分を認めてもらえるように、行動
自分が承認されている感覚
他人の目を、気にし過ぎてもいけませんが。
バランス大事。

見栄の張り合いからは、降りた方が楽。

社会資本も育てていきたいところ。
自分の大事の人からの、信頼を積み上げて。
自分の人生の採点者は、自分自身。
合格点を取れるよう、行動していきたいものです。

自他ともに、認められれば、言う事なし?
まとめ
- 自己投資:知識・スキル・経験・人間関係・時間を得る
- 適正なリスクを取り、リスクの対価も受け取る
- 他人と同じにならないように、工夫する
- 資本家のポジションを取る
- コントロールできないことを悩んでも、仕方がない
- 機会費用を見落とさない
- サンクコストにこだわらない
- 自分を認めてもらえるように、行動
やりたいことを、やりきる人生にしたいもの
著者の山崎元さん。
がんが再発、余命宣告を受けた時。
残りの人生でやりたいことが、3つあったそう。
この書籍を書き上げることも、そのうちの一つ。
書籍後書きの執筆時点。
やりたいことを、3つとも達成されたとか。
2024年1月1日に、他界されました。
後書きの文章からは、達成感のようなものを感じました。
悲壮感より。
闘病中にもかかわらず。
「自分も、達成感・満足感を抱きつつ、生ききれたら」と思います。
ネガティブな思考にとらわれず。

興味を持たれた方は、是非、原著もご一読を。

「やれること、やれば人生、悔いはなし?」
山崎さんの投資本はこちら。
お金の知識を学ぶのに、おすすめの教材
リベラルアーツ大学、両学長のコンテンツ
人生を、もっと楽しく、快適に。
では、ありがとうございました!
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