経済的成功を手に入れて、人生をコントロール。
お金との賢い付き合い方は、「人間心理」から学べるとのこと。
行動の指針に。
複利(時間)を味方につけ、忍耐強く長期的な視点で投資。
変化に柔軟に対応できるように、貯蓄で備えつつ。
- 書籍『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』
- 経済的成功のカギは「ソフトスキル」
- 人の投資判断は、「いつ、どこで生まれたか」で決定
- 運とリスク
- 「足る」を知る
- 複利
- 裕福になること、裕福であり続けること
- テールイベントの絶大な力
- 自由
- 本当の富は、見えない
- 貯蓄の価値
- 合理的 > 数理的
- 経済学者さえ、数学的に正しい投資戦略を取れない
- サプライズは起こるもの。
- 誤りの余地(安全域)
- 自分も変わるもの
- この世に無料のものはない
- 市場のゲーム
- お金の真理
- お金について良い判断をするための普遍的な教訓
- 物事がうまくいっている時には慎重に、うまくいかない時には寛容に。
- エゴを減らせば、豊かに。
- 「夜、安心して眠れること」を優先してお金の管理を。
- 投資で結果を出すための最大の秘訣は、時間軸を長くすること。
- うまくいかないことがあっても問題ないと考えて。半分は間違っていても、資産は増やせるもの。
- 自分の時間をコントロールするためにお金を貯め、使用。
- 他人に富を見せびらかさず、人と接する際は誠実に。
- ただただ貯蓄を。貯めるのに特別な理由は不要。
- 成功のために必要な代償を見極め、それを支払う準備を。
- 「誤りの余地(安全域)」を何よりも大切に。
- 極端な経済的判断は避けて。
- リスクを好きになること。
- 自分がしているゲームを明確に。
- 多様な意見を尊重。
- お金について良い判断をするための普遍的な教訓
- 著者のサイコロジー・オブ・マネー
- 私のサイコロジー・オブ・マネー
- 興味を持たれた方は、是非、原著もご一読を。
書籍『サイコロジー・オブ・マネー 一生お金に困らない「富」のマインドセット』
著者 モーガン・ハウセルさん
訳 児島修さん
出版社 ダイヤモンド社
出版 2021/12/7
ISBN978-4-478-11413-1
今回はこちらでお勉強。
経済的成功のカギは「ソフトスキル」
圧倒的な知識と経験の差があっても、逆転が起こるのがファイナンスの世界。
①経済的成果は、知性や努力とは無関係の「運」に左右される部分が大。
②経済的成功は、何を知っているかより、どう振る舞うかが重要な「ソフトスキル」の問題。
経済的な成功は、「ハードサイエンス(物理学や数学などの分野)」では得られないとのこと。
筆者は、このソフトスキルを「サイコロジー・オブ・マネー(お金の心理学)」と呼称。
科学や物理学のようなものではなく、複雑で測定が難しい、人間の心理や行動が大きく関わっているから。
経済学者トマ・ピケティさんの唱えた「r>g」。
経済成長率 : g(およそ年1〜2%)
資本絵収益率 : r(およそ年5%)
労働で得られる所得の成長よりも、資本によって得られる所得の成長の方が早いとのこと。
「資本を持っているかどうか」が、長期視点では大きな差に。
「投資をしているかどうか」という行動(振る舞い)が、人生の分岐点になりそうです。
私自身、2022年から投資をスタート。
「r>g」を実感しております。
人の投資判断は、「いつ、どこで生まれたか」で決定
2006年 全米経済研究所
経済学者
ウルリケ・マルメンディエさん
ステファン・ナーゲルさん
「消費者金融調査(アメリカ人のお金の使い方を調べたもの)」を50年分、分析。
生まれ育った環境が大きく異なれば、見方も大きく異なることに。
価値観は、人それぞれ。
色々な思惑が交錯することに。
私自身、以前は投資は怖いものと思っていました。
昔父親が、ライブドアに集中投資をしていて、大損した模様。
吹っ飛んだようです。
吹っ飛んだのは2度目の模様。
リベラルアーツ大学、両学長のYouTubeで学ぶようになってからは、「長期投資はしておくべき」と考えが変わりましたが。
父親は反面教師として。
集中個別投資は、リスクが高く、再現性が低そうです。
ギャンブルですね。
運とリスク
リスクと運は、紙一重。
例えば。
「数えきれないほどの幸運(失敗)が、レバレッジによってもたらされた」
「最高(最悪)の経営者は、従業員を全力で駆り立てる」
「『顧客は常に正しい』と『顧客は自分の欲しいものを知らない』はどちらもビジネスの世界の常識」
「『感動的なほどの大胆さ』と『愚かなほどの無謀さ』は紙一重で、後になって初めてわかる」
世の中、正解が一つではないことが多々。
矛盾しているようなことも。
状況が変われば、最適解も変化。
ウォーレン・バフェットさんを目指してはいけない
ウォーレン・バフェットさんは、投資の神様と言われている方。
より良い方向に導いてくれる指針
誰かを絶賛して「こんな風になりたい」と憧れた時や、誰かを見下して「こんな風になりたくない」と思った時には気をつけること。
誰かの成功や失敗の原因が100%、その人の努力や判断にあると思い込むことにも注意。
極端な例から、誰にでも当てはまる教訓を導くのは難しいとのこと。
極端な例は、外れ値。
再現性も低く。
多くは、その中間に存在。
自分で学んで、考えるのが大事かと。
誰かを盲信するのは危険。
本質をつかんでいきたいところ。
何事も、見かけほど良くも悪くもない
ビル・ゲイツさんの言葉
「成功とはいい加減な教師だ。
賢い人にも”自分は負けるはずはない”と思わせてしまう。」
謙虚さも大事。
逆の場合にも当てはまるとのこと。
失敗はいい加減な教師。
たまたま、運悪くリスクが現実化してしまっただけの場合でも、賢い人に”自分の判断は最悪だった”と思わせてしまうもの。
諦めないのも大事。
失敗にうまく対処するコツ
一度や二度、失敗したり、目標を達成できなかったりしたとしても、自信を失わないようにすること。
プレイし続けることが大事。
必ず、いつかは偶然が自分にとっていい方向に働く時が来ると信じながら。
方向性が間違っていると、努力が報われないことも。
正しい方向性で、打席に立ち続けましょう。
方向性の確認には、先行く人に助言を仰ぐのが良いと聞きます。
成功における運の役割を理解するほど、失敗におけるリスクの役割も理解できるように。
そうすれば、自らの失敗を振り返る時も、自分自身を許し、冷静に結果を分析できるように。
成功と失敗には、運とリスクが大きく影響
自分ではコントロールできない不確定要素は、受け入れるしかないですね。
リスク管理が大事かと。
「足る」を知る
既に手にしている大切なものを、不要なものを得ようとして失ってしまうことほど、無意味なことはないとのこと。
注意点は4つ。
①動き続けるゴールポストを止める
結果を手にしても、その都度求める基準を上げ続けると切りがない。
良い効果を生み出すことも。
ライバルに負けたくない気持ちは、努力の燃料に。
でも、「十分」の感覚がなければ、幸せが遠のくことに。
際限のない欲望は、身を滅ぼすことに?
物事にその都度、「感謝」していくことが、有効だとか。
②「富の比較ゲーム」に参加しない
他人と収入を比較しても、キリがないもの。
これは、決して勝つことのできない戦い。
唯一、勝てる方法は、最初から戦わないこと。
「自分はこれで十分。」と満足することが大切。
上には上がいるもの。
無益な戦いには、不参加を決め込みましょう。
見栄を捨てると、浪費も減るかと。
自分の本当にしたいこと、大切なことに集中を。
③「十分」という感覚を持つ
どこかで自分にブレーキをかけなければ、最終的には痛い目に遭うことに。
何事も、ほどほどに。
貪欲になりすぎるのも考えもの。
④大きな利益が得られる可能性があっても、危険を冒す価値のないものは多い
引き際が肝心。
そもそも手を出さない方がいいことも。
複利
「途方もない結果を生み出すのに、途方もない力は必要ない」とのこと。
何かが「複利的」に作用すれば、(つまり、わずかな成長が将来の成長のための燃料となれば)、小さな変化が、常識的には考えられないほど驚異的な変化をもたらすとのこと。
振り子の手元の動きは微々たるもの。
振り子の先の動きはとても大きく。
複利はお金だけでなく。
良い前提条件下での、行動が積み重なると、後々、とんでもなく大きな差に。
継続や習慣化に見られるように。
複利の力は、想像をはるかに上回るもの
複利を味方につけましょう。
敵に回すと、これほど厄介なものはない?
投資の最重要アドバイスは「黙ってじっと待つ」
良い投資とは、必ずしも巨額のリターンを得ることではなく。
巨額のリターンは、たいてい一度限りのもの。
長期のインデックス投資の場合、「こまめに利益確定する」ということではないので、ご注意を。
手数料や税金が都度、引かれることにより、パフォーマンスが落ちることに。
裕福になること、裕福であり続けること
良い投資とは、一貫して失敗しないこと
投資に関しては、王道のものがいいそうです。
株式の長期投資など。
避けるべきは、「あなただけ」「必ず儲かる」といった投資商品。
攻め。
稼ぐ力、増やす力、使う力。
謙虚にならなければならないとのこと。
築いた資産があっという間になくなるかもしれないという緊張感を忘れず、倹約に努める必要が。
自分の稼いだお金の一部は運によるものであり、過去の成功が永遠に繰り返されるとは限らないことを受け入れて。
守り。
貯める力、守る力。
投資で絶対に避けたいのは、市場からの退場
「成長」でも「頭脳」でも「洞察力」でもなく。
長期間、息絶えることなく、退場させられることもなく、諦めずに頑張れるかどうか。
それが大きな違いに。
市場にいることが大事。
お金に関して、「サバイバル・メンタリティ」が重要になる理由
①自分の身を削ってまで得る価値など、無きに等しいもの。
②複利の効果を得るため。
破滅を避けるための留意点
「裕福になること」以上に大切なのは、「裕福であり続けること」
①大きなリターンを得ることよりも、経済的に破綻しないことを目指して。
上げ相場でも、フルベットせずに一定の現金を保有していれば、暴落が来ても、株式を売らずに済むことに。
暴落時は良い銘柄まで、つられて株価が下がるので、バーゲンセールに。
むしろ買い向かいたいところ?
「下手なナンピン、スカンピン」という格言もありますが。
追い込まれて一度でも大量に株式を売却すると、そこで受けるダメージは、何十回も小さく勝つメリットよりも大きくなりうるとのこと。
そもそも、追い込まれて株式を売却するのは、リスクの取り過ぎなためかと。
投資は余剰資金で行う方が、精神的にもよいかと。
複利の力を利用できれば、莫大なリターンに頼らなくても資産を増やせます。
「時間をかけれる」のは、個人投資家の武器でもあり。
複利を味方に。
②計画で最も重要なのは、計画通りに進まない可能性を踏まえて計画すること。
計画は、現実がもたらす変化に合わせて、修正することで初めて役に立つ。
余裕があればこそ、様々な状況に、臨機応変に対処可能。
余裕がなければ、ちょっとしたことで計画が破綻することも。
③未来に対して楽観的に。
短期的には、悲観的な状況を受け入れる必要が。
投資、暴落は必ず来るもの。
「株式の死」と言われる時期もあったり。
それでも、UP、DOWNを繰り返しつつ、長期的に見れば、右肩上がり。
世界人口が増えていく間は、そんな未来を信じつつ。
テールイベントの絶大な力
莫大な利益を上げたり、特別に有名になったり、巨大な影響力を及ぼしたりするものは、「テールイベント」(数千~数百分の1確率で起こる例外的な出来事)の結果。
ビジネスは、当たれば爆発力があるもの。
他の失敗を帳消しする以上の見返りが。
全体の1%以下の行動が、投資の成否を決定
投資において、「今日」何をするかはそれほど重要ではなく。
違いをもたらすのは、周りの人がおかしな行動をしているタイミングや、稀にしか訪れない期間(おそらく全体の1%以下)に下す決断。
投資家として成功するかどうかは、恐怖の瞬間にどう対応するかで決定。
最初に決めた投資方針を粛々と実行。
ぶれないメンタルが重要。
暴落時に狼狽売りしたり、高騰時に欲をかきすぎたりせず。
言うは易し、行うは難し?
半分以上失敗しても、成功可能
ビジネス、投資、金融の世界では、テールが全てを動かしているとのこと。
その事実を受け入れれば、物事がうまくいかないことは多いし、失敗するのも当然だと理解できるように。
優秀な人は、致命傷を負わないように、適正なリスクをとって行動されているかと。
ビジネスでは特に「 行動 ➡︎ 検証 ➡︎ 改善 」を繰り返し。
小さな失敗はある意味、前提条件かと。
時には、撤退の判断も必要でしょうが。
自由
お金が人生にもたらす最大の価値は「自由」
心理学者アンガス・キャンベルさんによると。
人間に幸福感をもたらす信頼性の高い要因は、「人生を自分でコントロールしている」というはっきりとした感覚があること。
「好きな時に、好きな人と、好きなことができる」生活を送れることが、人を幸せに。
自分の人生の主導権を、自分で握りたいもの。
どんなに好きなことでも、自分でコントロールできないと辛い
人は、自分が主導権を握っていると感じたいもの。
「やらされる」場合、好きなことでも苦痛になったり。
モノではなく、時間こそが人生を幸せに導く
自由な時間に、自分にとって価値ある経験をしていければ。
本当の富は、見えない
裕福さの誇示は、富を減らす一番の近道。
蓄財において、見栄は不要。
一番の無駄使いに。
お買い物の基準は、「他人と比べて」ではなく、「本当に自分が欲しいもの」を。
「ウェルス」と「リッチ」は別物
富を築くために必要なのは、自制心
貯蓄の価値
自分で唯一コントロールできることが、一番重要なメリットをもたらすことに
蓄財には、「収入」より「貯蓄率」が大切
倹約と効率化は、自分でコントロールできる部分。
まずは支出を減らす方が簡単で、自分でコントロールしやすいとのこと。
貯める力。
大きな固定費の削減を。
携帯電話を格安SIMにしたり。
自分に不要な保険を解約したり。
(貯蓄型の保険など。)
生活の満足度を下げずに節約するのが理想。
身の丈にあった生活をするのも大事。
そして、収入を増やしていければ。
稼ぐ力。
転職や副業で。
「収入は全てを癒す」とか。
投資も、入金力がものをいうので。
収入ーエゴ=貯蓄
一定の生活レベルが満たされた時、それ以上に何かが欲しくなるのは、見栄や他人との比較が原因。
貯蓄を増やすためには、謙虚になることも大切。
貯蓄は、支出を減らすことで生み出せる。
欲望を抑えれば、支出を減らすことが可能。
他人の目を気にしなければ、欲望は抑えられるもの。
お金の問題には、サイコロジー(人間心理)が大きく関与。
見栄を捨てれば、楽になる?
「目的のない貯蓄」が最大の価値を生む
特定の目的がなくても、貯蓄はすべき。
貯蓄は、リスクに対する備え。
適度な貯蓄で人生のリスクコントロールを。
取れる選択肢も増えるかと。
目的のない貯蓄をすれば、選択肢と柔軟性を入手。
貯蓄があれば、待つべき時はじっと待つことが可能。
チャンスが来たら飛びつくことも。
考える時間も作れます。
自分の意思で、人生を軌道修正できるように。
貯蓄で生まれる柔軟性こそ、最強の武器
貯蓄がもたらす余裕があれば、柔軟性は高まることに。
柔軟性こそ、知性だけでは勝てない現代における最強の武器に。
合理的 > 数理的
冷徹な数理的思考より、大まかな合理的思考がうまくいく
「お金について判断する時、数学的な計算だけにとらわれてはいけない」とのこと。
計算上は一番得をする方法ではなくても、自分が納得する「合理的思考」をすべき。
人は、最善策ではなく、腑に落ちる方法を選びたいもの
例えば、発熱について。
ただただ、効率を求めるのではなく。
納得感も大事。
経済学者さえ、数学的に正しい投資戦略を取れない
金融学では、計算上で最適な投資戦略を数理的に追求。
「借金して、レバレッジかけて。」
「たとえ資金が蒸発しても繰り返して。」
そんな理論もあるとか。
でも、資金が蒸発した後、また資金をぶっ込むのは感情的に無理が。
人が現実世界で求めているのは、納得感もあるもの。
個々人の、リスク許容度の範囲内のものを。
手に汗握るくらいでも、リスクを取りすぎ?
「知らない企業」より「好きな企業」への投資がリターンを生む理由
いい投資成績を残しているのは、「亡くなった人」というデータもあるとか。
変に方針を変えず、持ち続けるので。
同じ理由で、本当のお金持ちも。
暴落がきても、慌てず、そのまま保有するので。
いい商品を保有しているのが前提ですが。
サプライズは起こるもの。
歴史とは、未来を予測する地図ではなく。
全く同じ条件になることはないので。
韻を踏むとは言いますが。
螺旋階段に例えられることも。
「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」とも言いますし。
ファイナンスの答えは「過去」にはなく
ルール自体が、変わっていくことも。
テールイベントの影響は、思わぬ広がりを見せるもの
あらゆる物事は結びついていて、わずかな違いで未来は変わり得るもの。
だからこそ、未来を予測するのは難しいもの。
特に人の感情が絡んでくる未来は、誰にもわからず。
世界にはサプライズが潜んでいるもの。
巨大な影響を及ぼす前例のないサプライズは、必ず起こるもの。
世界の「常識」は、刻々と変化
学び続けて、知識をアップデートしていかなければ。
誤りの余地(安全域)
余裕のある計画が、勝利をもたらす
歴史を振り返ると、良いアイデアが一度の失敗で大きな損失を出してしまい、悪いアイデアと区別がつかなくなったケースがたくさんあるとか。
誤りの余地を残しておくこととは、不確実性、無作為性、偶然性などの「未知数」存在を常に認めること。
不確かなものに対処する方法
失敗してもまた挑戦できる、余力を残しておくこと。
「こうなるだろう」と考えた出来事の範囲と、実際に起こりうる出来事の範囲の間に余地を設けておきましょう。
様々な結果を許容し、安全域を作成
伝説の投資家、ベンジャミン・グレアムさん。
「安全域」という概念を提唱。
安全域(誤りの余地)を設けておくことは、確実性ではなく、偶然性に支配された世界を安全に進み続けるための有効な手段。
未来は正確に予測できず。
できるのは、確率を考えることだけ。
グレーゾーン、つまり様々な結果が許容される範囲内で物事を進めることが、賢明な方法。
投資で「誤りの余地」を作るべき2つの場面
①ボラティリティ(価格変動リスク)
「資産が3割減っても、大丈夫?」
計算上は耐えられても、精神的には耐えられないことが。
これを踏まえた上で、ボラティリティでの誤りの余地を考えておくべき。
人間、痛みをより感じやすいもの。
私、株価ー20%でも、感情的には、なかなか辛いです。
②老後資金のための投資
「自分の退職時に、暴落が来ていたら?」
解決策は、将来の利回りを見積もる時に、誤りの余地を残しておくこと。
100%の保証された誤りの余地はないとのことですが。
収入は少なめに。
支出は多めに見積もるのが無難?
暴落がきても、米国株式は、ほぼ5年以内に戻ることが多い様です。
日本株は、バブル崩壊から、戻るのに30年ほどかかった様ですが。
95%の確率で勝てる場合でも、手を出してはいけない勝負とは?
「誤りの余地」の対極。
リスクテイキングにおける楽観主義バイアス。
「ロシアンルーレットは、確率通りに機能するはず症候群」とでも呼ぶべきもの。
絶対に負けが許されない状況で、勝てると判断して賭けに出てしまうこと。
成功するためには、リスクを取らなければならず。
でも。
自分を破滅させるほどのリスクは、避けるべき。
例えば、ロシアンルーレットは、リスクを補うだけの安全域がないもの。
悪いことが起こった場合のコストが、人生を破滅させるようなものは、リスクに見合わず。
デンジャーは、全力で回避を。
そもそも近寄ってはいけません。
勝負を続けられるようにすべき。
未知のリスクを回避するのは、実質的に不可能
バックアップを作ったりして対応。
完璧は無理。
コスパも悪く。
「いかに被害を抑えるか」という視点も大事かと。
自分も変わるもの
私は、リベラルアーツ大学、両学長の考え方に触れ、考え方・行動が変わったことが多々。
人生、好転できそうです。
誰もが「歴史の終わり錯覚」に陥ってしまう
心理学で呼ばれる、「歴史の終わり錯覚」。
人は、過去の自分の変化をよく実感している一方、将来、自分の性格や願望、目標はあまり変わらないだろうと考える傾向が。
長期的ファイナシャルプランを描く際の留意点
相場に踊らされず、強欲になり過ぎず。
最初に、目的に応じた投資プランを計画。
「老後に備えて」「学資」など。
決めたプランを淡々と実行するのがいいそうです。
脇道に逸れない様にするのが、成功への近道?
1.極端なファイナンシャルプランは避けて
鍵を握るのは、持続性。
人は、時の経過とともに変化。
人生のあらゆる局面でバランスを取ること
それが、将来の後悔を防ぎ、投資を長く続ける上でも最善の戦略に。
2.「過去の自分」に縛られないように。
サンクコストは、時間と共に人の考えが変わる世界では、厄介なもの。
未来の自分を、過去で縛ってしまいます。
今の自分から見れば、別人のような過去の自分が立てた経済的な目標を、無条件に延命させようとしてはいけないとのこと。
必要な場合は、思い切って捨て去るべき。
そうすることで、将来の後悔を最小限に抑えられるように。
古い計画を捨てて、軌道修正するのが早ければ早いほど、複利の恩恵も得やすく。
時には、損切りも必要。
この世に無料のものはない
ノーペイン、ノーゲイン
何事も、理論より実践が難しいもの。
大抵、成功のために支払わなければならない代償を見極められず、それを払うことができないので。
価値あるものが全てそうであるように、投資の成功にも代償が必要。
でも、その代償はお金で支払うものではなく。
考え方の例。
普通、③は避けるもの。
失敗した時の不利益が、成功した時の利益より大きいので。
投資をする人の多くは、③の選択肢を選んでしまいがち。
ギクっとしてしまいます。
代償を支払わなくていい投資は、存在せず。
モーニングスターの分析によると。
平均的な個人投資家の株式投資のパフォーマンスは、インデックスを年率0.5%下回っているとのこと。
買い持ちしていればよかった株を、個別に売り買いした結果、損を。
代償を支払うのを避けようとし、結果的に倍の代償を支払う羽目に。
リスクを取るからこそ、リスクプレミアムをゲット。
投資の代償は「罰金」ではなく、「入場料」
市場の変動性を、「間違った判断をしたことに対する罰金」ではなく、「将来的に利益を得るために支払わなければならない手数料」と考えましょう。
長期的な視野で投資をし、利益を得るために。
市場の入場料には、支払うだけの価値あり。
それが、ボラティリティや不確実性と正しく付き合う方法に。
何かを得るためには、その代償が何かを見極め、それを支払うことが必要。
先出しの精神。
市場のゲーム
「別のゲーム」をしているプレイヤーから学んではいけないとのこと
どんな資産クラスでも、投資をする人によって、目的や時間軸は違うもの。
今日の株が割安かどうかは、人によって違うもの。
例えば、デイトレードと、長期投資。
そもそもやっているゲームが違います。
例えば、Google株の価格を見極めるには。
投資も色々。
短期になればなるほど、ギャンブル要素が強く。
プラスサム・ゲーム。
皆で利益を分かち合うことが可能。
WINWINも可能。
ゼロサムゲーム。
誰かが得をすると、誰かが損を。
修羅の国?
天才以外はカモにされてしまいそう。
短期トレーダーが作ったバブルに惑わされないように。
欲が欲を呼び?
バブル時、長期的な投資家が、自分達と別のゲームをしている短期的なトレーダーを参考にすると危険。
狼の群れの中に羊が迷い込むようなもの。
弱肉強食。
ほんの一部の天才を除いて、多くの方はカモにされてしまいます。
”自分が参加しているゲーム”を紙に書き出す
投資家によって、目標は違うもの。
投資の行動指針を書き出すことで、自分にとって不要なものがよくわかるように。
まずは、投資方針を認識することから。
目標、方針を決めておかないと、悪手を取りかねません。
投資は波のある世界なので。
個人の財産管理は、最終的には、本人しかできません。
「何に重きを置くか」が、人それぞれなので。
自分だけの、ブレのない軸を持ちましょう。
お金の真理
自分のお金で何をすべきかは、自分しか決めれず。
何を望むか、いつ望むか、なぜそうしたいかは、本人しかわからないもの。
お金について良い判断をするための普遍的な教訓
物事がうまくいっている時には慎重に、うまくいかない時には寛容に。
何事も、見かけほど、良くも悪くもないもの。
運とリスクの存在を認め、自分がコントロールできることだけに集中。
エゴを減らせば、豊かに。
貯金とは、「収入からエゴを差し引いたもの」
不毛な見栄の張り合いからは、さっさと降りたいところ。
「夜、安心して眠れること」を優先してお金の管理を。
「この方法で投資して、安心して眠れるだろうか?」と自問しましょう。
自分のリスク許容度を把握していきましょう。
「普段はほったらかし、時々検証」くらいが適正?
投資で結果を出すための最大の秘訣は、時間軸を長くすること。
時間は、投資における最大の武器。
再現性高く、投資結果を出すには、長期・分散・低コスト。
うまくいかないことがあっても問題ないと考えて。半分は間違っていても、資産は増やせるもの。
個々の投資ではなく、常にポートフォリオ全体を見て成果を測ること。
違う値動きをする方が、分散が効いているということ。
トータルで考えましょう。
また、問題があるかどうかの検証は、継続すべきかと。
会社の寿命は、意外と短いもの。
自分の時間をコントロールするためにお金を貯め、使用。
好きなことを、好きな時に、好きな人と、好きなだけするために。
自分の人生の主導権を、しっかり自分で握りたいところ。
他人に富を見せびらかさず、人と接する際は誠実に。
尊敬や賞賛を集めるのは、高級品より、優しさや謙虚さ。
人間、中身で勝負できるようになりたいものですね。
ただただ貯蓄を。貯めるのに特別な理由は不要。
誰の人生にも、予期せぬことが。
目的のない貯蓄は、リスクに対する備えに。
目的のない貯蓄は、行動の原資にも。
「先立つものがなく、動けない」とならないように。
チャンスを活用するにも、備えが必要。
成功のために必要な代償を見極め、それを支払う準備を。
価値あるものは、タダでは得られず。
お金を増やす上で生じる代償(不確実性や疑念、後悔など)には、支払う価値が。
罰金ではなく、手数料とみなすべき。
価値あるものには、惜しみなく、お金を使いたいところ。
「誤りの余地(安全域)」を何よりも大切に。
何が起こるかわからないと想定しておくことで、予想外の出来事に耐えやすく。
耐久力があればこそ、時間をかけて資産運用ができ、複利を味方に。
ゲームに長く参加し続けるための手段。
打席に立ち続けましょう。
諦めたら、そこで試合終了?
極端な経済的判断は避けて。
目標は、望みや時間の経過とともに変化。
極端な判断をすると、自分の考えが変化するにつれて、後悔しやすく。
周囲からの情報も、極端なものが入ってきやすいもの。
中間を意識する位が丁度いい?
リスクを好きになること。
リスクは、時間の経過とともに、利益を生むもの
致命傷は避けること。
デンジャーは全力回避しつつ、適正なリスクをとっていきましょう。
ノーペイン、ノーゲイン。
自分がしているゲームを明確に。
自分とは、別のゲームをしている人に影響されないように。
多様な意見を尊重。
ファイナンスに関しては、唯一の正解はないもの。
自分にとって有効な答えがあるだけとのこと。
著者のサイコロジー・オブ・マネー
著者の「貯蓄」に対する考え方
筆者のお金に対する最大の目標は「経済的自立」。
毎朝、「今日も、家族と私は、自分の好きなことを好きなようにできる」と実感しながら目覚めること。
この望みの実現を最大目的に、お金に関する判断をしているそうです。
家計管理が大事。
基本給の約8割のみで、生活できるよう、管理しましょう。
残業代、ボーナスを見込んでの生活は、身の丈にあっておらず。
お金の使い過ぎだそうです。
著者の「投資」に対する考え方
「投資では、自分の目的を達成できる確率が最も高い戦略を選ぶべき」
低コストのインデックスファンドを、ドルコスト平均法で投資することが、ほとんどの人にとって、長期的に成功確率が高いと考えているそうです。
私のサイコロジー・オブ・マネー
私の場合。
まだまだ勉強中ですが。
やりたいことも見い出せず、ずっとアルバイト。
気付けば、40代中盤。
世間一般的に見れば、ヤバいですね。
でも、「やりたいことをやって、生きていけたら」と思っております。
「フリーターでも何とかなりそう。」というのが今の感想。
貯蓄率がものをいう?
収入は少ないものの、貯蓄率50%以上。
投資を始めたので、光が見えた感じです。
サイドFIREも視野に。
生活水準を上げなければの話ですが。
質素倹約生活。
貯蓄に関して
「いずれ、何かしたい時に動けるように。」と貯蓄はしてました。
貯蓄率50%越えも苦もなく。
高校生の時よりも、浪費に使うお金は少ないです。
年2万円で足りるかも。
「もっと、経験に投資していれば」とも思いますが。
ある程度の貯蓄はしておくべき。
お金で解決できることは、案外多い?
投資に関して
投資は自己判断、余剰資金で。
15年以上使う予定のないお金は、株式に投資するのがいいかと。
数年先に使う予定のものは、現金で貯蓄しておきましょう。
株式は、短期では大きく下がることがあるので。
リベラルアーツ大学の両学長を知り、学ばせていただくように。
YouTubeをほぼ欠かさず視聴しています。
2022年より、投資を始めました。
今までの貯蓄が、投資の種銭となっております。
お金に働いてもらうことに。
長期・分散・低コスト!!
資本を持つことに。
貯めてて良かったです!!
具体的には、インデックス投資(米国・全世界)と、日本の高配当株投資の二刀流。
インデックス投資
老後資金向き(いつどれだけ使うか未定)。
淡々と積み立てを継続して投資。
効率よく増やすにはこちら。
取り崩すのは、「お金が必要になった時」。
入口簡単、出口が難しい傾向。
出口では、「売り時」と、「資産を減らす行為」に悩むもの。
心理的に、難しい?
上記に、iDeCoやNISAで積み立てています。
時々、「楽天VTI」も買ったり。
2024年からは、月々73000円積立予定。
いけるはず・・・。
楽天VTI、若干、手数料が高めになってしまっているとか。
他が下げたことにより。
eMAXIS Slimシリーズは、「他に安い手数料の商品が出た場合、足並みを揃える」というコンセプトの商品だそうです。
日本の高配当株投資
日々の生活に。
タイミング投資。
夢の?配当金収入。
使うも良し。
再投資するも良し。
(非課税口座でなければ、税金が引かれるので、使用推奨?)
資金効率は落ちますが、日本に住んでいるので、円収入を。
為替リスク対策。
日本の市場平均は、罠銘柄がたくさん含まれているとのこと。
そのため、ポートフォリオを自作していくことに。
キャッシュフロー改善。
私は、基礎生活費が賄えることを目指して高配当株投資。
といっても、私は両学長の真似がほとんど。
プラスαで、独自に優待投資を少ししています。
優待投資は失敗もしましたが・・・。
人生を自分で選択していくことができるようになることを目指しております。
興味を持たれた方は、是非、原著もご一読を。
「お金との、向き合い方を、うまくして。」
人生を、もっと楽しく、快適に。
では、ありがとうございました!
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