やることを減らし、人生をシンプルに。
本当に重要なことだけに集中。
時間が足りないのは、優先順位の問題。
大事なことだけ、やるように。
自分のリソース(資源:時間・お金)は、有限。
何かを得るには、手放すことも必要。
トレードオフ、選択の問題でもあります。
書籍『エッセンシャル思考』
著者 グレッグ・マキューンさん
訳 高橋璃子さん
出版社 かんき出版
出版 2014/11/17
ISBN978-4-7612-7043-8
今回はこちらでお勉強。
エッセンシャル思考
自分の選択を、自分の手に取り戻すための道のり。
「やる」と決める
「やらなくては」ではなく。
「やる」と決めたら、あとは「やる」or「めっちゃやる」
正しい方向性の上で。
リベラルアーツ大学、両学長いわく。
選択は、自分でしてこそ。
主体性が大事。
自分で選ぶからこそ、「やらされる」にはない、満足感も。
大事なものは、めったにない
「どれも大事」ではなく。
大多数のことは無価値。
努力は大切。
ただ、がむしゃらに頑張るよりも、「より少なく、しかしより良く」努力した方がいいとのこと。
努力するにも、まずは方向性が大事。
本当に重要なことにイエスと言うために。
その他、全てにノーを。
何でもできるが、全部はやらない
「全部できる」ではなく。
戦略的ポジションは、別のポジションとのトレードオフなしには維持できず。
戦術レベル(局所)の失敗は許容範囲。
でも、戦略(大局)レベルの失敗は、致命傷になると言います。
正しいことを、やり遂げる技術
より多くのことをやり遂げる技術ではなく。
重要な仕事で、最大の成果を上げるのが狙い
自分の時間とエネルギーを、最も効果的に配分。
トレードオフを直視し、何かを得るために何かを捨てる。
エッセンシャル思考の人は、「全部やろう」とは考えず。
流されず、少数の本質的なことだけを選び取るとのこと。
自分で優先順位を決定。
そうしないと、他人の言いなりになることに。
規律なき拡大は、失敗への道
やることが増えすぎると、時間とエネルギーがどんどん拡散。
全てが中途半端に。
本当にやるべきことができず。
分散しすぎないように。
集中突破。
なぜ方向性を見失うのか
選択肢が多すぎ
選択の機会が増えすぎると、人は正しい決断ができず。
他人の意見が、うるさすぎ
他人からのプレッシャーが大きすぎ。
見栄の張り合いからは、脱出したいところ。
欲ばりの時代
「全部手に入れよう、全部やろう」という考え方が、世の中に浸透。
強欲は、身を滅ぼす?
「足るを知る」も大事。
エッセンシャル思考の整理法
評価する ➡︎ 見極める技術
捨てる ➡︎ 捨てる技術
実行する ➡︎ 仕組み化の技術
評価する
「これをやったら、他の何よりも重要な成果が、得られるか」と自問。
捨てる
「いるもの」と「いらないもの」に分別。
断捨離では、まず全部捨てて。
本当に必要なものをそろえ直すのも有用とか。
本当に必要なものだけを、身の周りに。
実行する
人生や仕事でも、選び抜いた行動を実行するためには、やりやすい習慣をつけることが必要。
行動をしくみ化。
見極める技術
多数の瑣末なことの中から、少数の重要なことを見分ける
エッセンシャル思考の人は、何かに手を出す前に、幅広い選択肢を慎重に検討。
そして、「これだけは」ということだけを実行。
行動を起こす数は少ないが、「やる」と決めたことについては、最高の結果を出すとのこと。
エッセンシャル思考の人は、なるべく時間をかけて調査・検討し、意見を交わし、熟考。
そうすることで初めて、本当に重要なものを見極めることが可能に。
孤独:考えるためのスペースを作る
落ち着いて考える時間が必要。
「忙しすぎて考える時間もない」のは、仕事が多すぎ。
余裕がないと、計画の乱れにも対応できず。
集中するためには、集中せざるを得ない状況に自分を置くしかない
生き方を考えるためのスペースを、自分の生活に取り入れて。
仕事が忙しくなればなるほど、「考える時間を確保する」ことがより必要に。
改善策を考えて実行しないと、現状を変えることはできず。
物事を俯瞰で見て。
トータルで考えられるように。
洞察:情報の本質をつかみ取る
本質的なことは、応用が効くもの。
改善の糸口になりうるかも。
大局を見て、情報をフィルタリング。
核心・本質を見抜ければ。
遊び:うちなる子供の声を聴く
遊びが大切な理由。
遊びこそが、創造性と探究心の源
遊びは本質を探究するのに役立つだけでなく、それ自体がどこまでも本質的。
睡眠:1時間の眠りが、数時間分の成果を生む
最大の資産は、自分自身。
睡眠には、体を休めるだけでなく、脳をリフレッシュさせる役目が。
たっぷり眠れば、洞察力が高まり、発想が広がるもの。
より少ない時間で、良い成果を上げることが可能。
寝不足の状態は、酔っ払い運転しているようなものだとか。
判断力低下の状態。
できる人は、休息の重要性を理解。
しっかり睡眠時間を確保しているようです。
8時間とか。
ショートスリーパーな人は、実は少ないとか。
良い判断をするためにも、睡眠時間の確保を。
選抜:最も厳しい基準で決める
コツは、基準を厳しくすること。
「やろうかな」程度のことは却下。
「 YES 」と言うのは、「絶対やるしかない」と確信した時だけ。
絶対に「YES」と言い切れないなら、それはすなわち「 NO 」。
どうでもいいことを捨てられずにいると、後々大変。
本当に重要なことをする余裕がなくなってしまうので。
90点ルールを取り入れる
最重要基準を1つ用意
その基準に従って、選択肢を100点満点で評価。
ただし、90点未満の点数は、全て0点と同じ。
不合格。
中途半端な選択肢に悩まされずに済むとのこと。
90点ルールは、トレードオフを強く意識させるやり方。
完璧な選択肢が現れることを信じて、かなり良い選択肢を切り捨て。
完璧な選択肢はすぐにやってくるかもしれないし、なかなか現れないかも。
でも、「厳しい基準を設ける」という行為は、間違いなく自由を与えてくれるとのこと。
自分自身で選ぶ自由。
「選びたいから」選ぶ自由。
「仕方なく」選ぶのではなく。
明確で厳しい基準があれば、誰でも不要な選択肢をシステマティックに却下。
重要な選択肢を選び取ることが可能に。
我慢の先に、対価が。
急がば回れ?
ただ、「チャンスの女神に後ろ髪はない」とも言います。
「行動する」ことも非常に大事ですし。
理想と現実のバランス、難しいですね。
チャンスを正しく選別するには
➡︎ 全て満たしているものだけが、考慮に値するチャンス。
チャンスが来たら、逃さないよう、日頃の準備・余裕も大切。
捨てる技術
本当に重要なことをやり遂げるために、不要な物事を「捨てる」
「なくなった時に、それを再び手に入れようとするか?」
この視点は、判断の基準になるかと。
考えるべきは「どれを引き受けようか?」ではなく「何に『 NO 』と言うか?」
捨てるべきものを考えると、自分の優先事項がはっきりと見えてくるとのこと。
仕事や人生の決定打となるブレイクスルーは、不要なものを切り捨てることから。
やることが盛りだくさんの現代。
何かは手放さないと、抱えきれません。
まずは、環境整備から。
目標:最終形を明確に
重要なことにエネルギーを集中させるため、不要なものを切り捨て。
「自分がどんな目的に向かっているのか」を、とことん明確に定義する必要が。
ゴールが決まっていないと、行き当たりばったりに。
方向性も間違って、残念なことになりかねません。
「何がしたいか」によって、やるべきことは変化。
「かなり明確」を「完全に明確に」する
目的が明確でない時、人はどうでもいいことに時間とエネルギーを浪費しがち。
エネルギーが同じ方向に向かい、相乗効果が生まれるので。
本質目標を決める
本質目標を正しく決めれば、その後の無数の決断が不要に。
優れた本質目標があれば、周囲の協力も得やすく。
普段からは考えられないレベルの力を発揮。
迷いなく目標に向かって進み続けることが可能。
あっちこっちに力を分散せず。
方向性を揃えることで、力を集約。
本質目標の作成
「たった一つのことしかできないとしたら、何をするか?」
「達成を、どうやって判定するのか?」
本質を見据えて生きる
人生の本質目標を決めるのは、難しいもの。
勇気と洞察力を持ち、自分の力を最高に発揮できる行動を見定め。
トレードオフを直視し、本質から外れたものを断固として切り捨て。
いかに自分の人生に、真剣に向き合うか。
拒否:断固として上手に断る
大切なことを知っていれば、断ることができる
「自分にとって本当に重要なのは、これ」という確信。
それが、次々とやってくるタフな選択から、私たちを守ってくれるとのこと。
ブレない自分の人生軸を、しっかり持っておきたいところ。
絶対にやるべきこと以外の全てに対して、上手に「 NO 」を。
上手に断るコツ
直接的でない表現を使う
「声をかけてくれて嬉しいのですが、あいにく手がいっぱいで・・・」
「行きたいのは山々ですけど、時間があるかどうか・・・」
トレードオフに目を向ける
「ここでイエスと言ったら、自分は何を失うか。」
トレードオフに目を向ければ、中途半端なイエスは言えないもの。
どんな判断をする時も、機会コストを忘れずに。
「もしもこれを選んだら、別のもっと価値あることが出来なくなる」ことに。
誰もが何かを売り込んでいる
人は皆、何かを売り込もうとしているのが事実。
「相手が何を売り込もうとしているのか、自分はそれによって何を失うのか」を意識。
より合理的な判断を。
好印象よりも、敬意を手にいれる
「 NO 」を言うことは、短期的には、相手の機嫌を損ねかねません。
でも、長期的には、敬意を手にいれることに。
目先の好印象と引き換えに。
好意 < 敬意
あいまいな「 YES 」は、ただの迷惑
あいまいにしておいて結局断るくらいなら、その場ですぐに断る方がいいとのこと。
相手へのダメージも、ずっと少なくてすむことに。
断り方のレパートリーを増やす
①とりあえず黙る
気まずい沈黙を怖がらず、沈黙を味方に。
誰かに何かを頼まれたら、少しだけ黙ってみて。
ゆっくり3つ数えて、それから自分の意見を。
もう少し慣れたら、相手が気まずくなって何か言うまで、じっと待ってみたり。
②代替案を出す
代替案を出して、相手に歩み寄りながらお断り。
③「予定を確認して折り返します」
いったん時間をおいて考えると、断ることが容易に。
その場で引き受けてしまうことがなくなり、自分のペースで仕事ができるように。
④自動返信メール
今は返信できないので、後で折り返すというもの。
受け取った方も嫌な気持ちにならない、とても洗練された断り方。
⑤「どの仕事を後回しにしますか?」
上司からの依頼は断りづらいもの。
上司にトレードオフを意識させるといいとか。
「はい、ではこの仕事を優先でやります。
今抱えている仕事のうちどれを後回しにしましょうか」
「今かなり仕事を抱えているので、これを無理やり差し込むと品質が落ちてしまいます。」
⑥冗談めかして断る
親しい間柄なら。
⑦肯定を使って否定する
喜んで引き受けるふりをして、実は断るという高度なテクニック
いくらかは力になりたいが、全面的に巻き込まれたくない場合に、極めて有効。
⑧別の人を紹介する
自分を見込んで特別に頼んでくれたと思いたいところ。
でも、実際は誰がやってもいい場合がほとんど。
キャンセル:過去の損失を切り捨てる
途中で辞めることを難しくする心理
①サンクコスト(埋没費用)に対する心理的バイアス
②授かり効果
こうしたバイアスは、品物だけでなく、行動についても当てはまるとのこと。
行動やプロジェクトが「自分のもの」だと感じる時、そこから離れることは難しく。
手放すことは、難しいもの。
だから、既得権益も、なくならない?
上手に手放すテクニック
①持っていないふりをする
「まだこれを持っていないとしたら、手を入れるのにいくら払うか?」と考えてみましょう。
「どれくらいの価値があるか?」と考える代わりに。
時には、ゼロベースで考えてみるのが有効かと。
どうしても必要なこと、大事なことの選別に。
仕事やその他の活動にも、同じテクニックが使えるとのこと。
②「もったいない」を克服する
「大切にする」は良いこと。
でも、何事も「過ぎたるは及ばざるが如し。」
強敵、もったいないオバケ?
時には損切りして、「他の、もっと大事なこと」に集中を。
③失敗を認め、成功に向かう
成功する人は、損切り上手?
方向性が違っていたら、方針転換。
状況に合わせて。
④靴に足を合わせる心理にならないように
自分に合わないことにとらわれている時は、他人の冷静な意見を聞いてみた方がいいとのこと。
何の利害もない立場からのアドバイスは、執着を断ち切るのに役立つとのこと。
目的と手段がすり替わらないように。
方向性の確認のためにも、先行く人のアドバイスは貴重。
⑤現状維持バイアスに、とらわれないように
⑥流れで引き受けるのをやめる
⑦逆プロトタイプ
本格的に撤廃する前に、簡単な形で「やめること」を試してみましょう。
今やっていることを試験的にやめて(簡素化して)みて、不都合があるかどうか確認。
※簡素化する際にも効果的。
不都合があるなら、元に戻せばいいだけ。
小テストでお試し。
編集:余剰を削り、本質を取り出す
編集の技術は、ただ減らすことにあるのではなく。
減らしながら、価値を増やす。
編集には、トレードオフがつきもの。
最善の結果を得るためには、こまめに行動を振り返り、小さな編集を積み重ねるべきだとか。
やることが多すぎる時には、引き算が必要。
編集の4原則
①削除
選択肢を増やした方が安心だと考える人は多いとのことですが。
ただただ、選択の数を増やすのは、悪手。
迷うだけ。
余分な選択肢を断ち切れば、すんなりと決断可能に。
脳のリソース(資源)は有限。
良い判断ができる回数も限られているとか。
シンプルにして、判断の回数を減らしておくことが重要。
決断を誤らないためにも。
②凝縮
編集者アラン・D・ウィリアムズさんによると。
「編集とは何か」というエッセイ中で。
人生を凝縮するということは、結果に対する行動の比率を減らすということ。
いくつもの無意味な行動をやめて、重要な一つの行動に置き換えを。
自分の限られたリソースを、大事なことに集中投下!
③修正
間違いを直すのも大事な役目。
仕事や生き方でも、自分の本質的な目標を明確にしておけば、それに合わせて行動を修正できるとのこと。
「どうしたいのか」という、ゴール設定が重要。
状況・環境の変化に対応するにも、基準がないと始まらず。
④抑制
何もしない方がいいことも。
抑制すべきところを知っておくと、人生はもっとうまくいくとのこと。
押してダメなら。
線引き:境界を決めると自由に。
自分の領域を守るには、時に大きな代価が必要。
でも、境界線を放棄すると、もっと大きな代償を払うことハメに。
人生で最も大事なものを、選べなくなりかねません。
練習すれば、境界線を引くことは、どんどん簡単に。
一線を引くことで、自分の時間を守り、他人からの余計な干渉を防止。
他人の思惑から、自分の領域を守るヒント
本人の解決すべき問題は、本人に解決させる。
他人の問題を横取りしないように。
それが自分のためであり、相手のためでも。
相手の成長を促すためにも、過保護は禁物?
時には、気長に待つことも必要に。
「やらせてみて」、「フォロー」を。
失敗は成功のもと。
失敗なくして成長なし?
致命傷さえ、負わなければOK。
境界線を引いて自由になる
明確な境界線を引くことで、自分の領域を好きなだけ使えるように。
自分の境界線がどこかを知る
自分で明確な線が見えないと、他人に推し量るよう要求するのは酷。
目標設定(ゴール)ありきの境界線。
難しい相手とは、契約を結ぶ
「ここは譲れない」という線を、お互いに引いて。
目指すものと、譲れない線が明らかになれば、相手に間違ったことを期待しなくて済むように。
相手が嫌がる要求を未然に防げ、重要なことの邪魔をして機嫌を損ねることもなく。
仕組み化の技術
努力せず、自動的にエッセンシャル思考を実現
一旦、やるべきことを決めたら、それを無意識に実行できるようにしておく。
バッファ(緩衝):最悪の事態を想定
確実に言えるのは、「世の中に確実なことなどない」ということだけ。
未来はわからず。
サプライズは起こるもの。
何が起こっても慌てないように、あらかじめ備えを。
常にバッファ(緩衝)をとっておく。
余裕、余白、安全域、生活防衛資金などなど。
カツカツすぎると、臨機応変な対応ができず。
バッファ(緩衝)を作るコツ
徹底的に準備
最悪の事態を想定し、何が起こってもいいように準備を。
見積もりは1.5倍で考える
シナリオ・プランニングで、リスクを軽減
計画通りにはいかないもの。
「未来は予測不可能」という現実を受け入れて。
常勝は非現実的。
「負ける時は、小さく。」
いかに被害を抑えるかが重要に。
削減:仕事を減らし、成果を増やす
短時間で大きな成果を上げるには、ボトルネックを探し、改善。
全体を改善するには、全体の進捗を邪魔しているボトルネックの発見が鍵。
成果を生まない努力を、やめる
仕事を減らすことによって、より多くを生み出す。
成果を改善するためには、逆から考えることも必要。
人やお金を増やす代わりに、制約や障害を取り除く。
制約や障害を取り除くコツ
①目指すことを、明確に
目指す成果が明確でなければ、何をすべきかはわからないもの。
「最終的にどこへたどり着きたいのか?」と自問。
目的あってこその、手段。
②ボトルネックを特定
③邪魔なものを取り除く
ボトルネックを取り除くために、完璧主義は禁物。
「完璧を目指すより、終わらせることが大事」
完成度よりもスピードを重視。
少し違う話になりますが。
終わらせることの重要性。
ビジネスだと、まずは売る商品がないと、始まらず。
完成度の追求は、お客様にとって、オーバースペックになりかねず。
「そこまでの機能は不要」と。
また、80点のものを100点にするには、80%の労力が必要と言われています。
80点にするには、20%の労力で済むのに。
パレートの法則。
職種によっては、完璧が求められる場合もありますが。
例:飛行機の運行
前進:小さな一歩を積み重ねる
何でも一気にやろうとせず、小さな成功を積み重ねる。
小さくても前進しているという手応えがあれば、未来の成功を信じられるとのこと。
そのまま進み続けようという力に。
人の意欲を高める主要因
振り子で考えると。
小さな行動が、手元。
大きな変化が、振り子の先。
行動あっての、大きな結果。
仕組みづくりを
小さく始めること
小さな成功をほめて、地道な進歩を促進。
最小限の進歩を重ねる
「品質を無視しろ」ということではなく。
瑣末なことに気を取られず、本質をやり遂げろという意味。
「早く小さく」始める
重要な目標や締め切りに向かう時の、2つのアプローチ
ほんの少し準備しておけば余計な苦労をしなくてすむとのこと。
スモールスタート、グロービッグ!
走らせながら、改善。
進歩を目に見える形にする
ゴールに近づく様子が見えるのは嬉しいもの。
「困難は分割せよ」とも言います。
ラスボスに辿り着くまでに、小ボス、中ボスを乗り越えて。
習慣:本質的な行動を、無意識化
正しい習慣が、クリエイティビティを生む
本質的な目標に向かう行動を習慣づけてしまえば、無意識のうちに目標を達成可能。
どんなことも繰り返し実行すれば、どんどん簡単に。
繰り返すことで習慣が確立。
いちいち考えなくてもできるように。
ルーティン化できることは、ルーティン化して。
無意識にできるように。
熟練度UP!
それまで思考や判断に使っていた領域が、別のことに使えるように。
悪い癖を正しい習慣に変える方法
行動を引き起こすトリガーを知る
悪い習慣を変えるためには、行動自体よりも、それを引き起こすトリガーに着目。
トリガーを見つけて、別の有益な行動と結びつける。
最初はかなり抵抗があるもの。
それでも新しい行動をやり続けて。
やがて新しい行動が習慣化。
無意識に新しい行動が引き起こされるように。
新しいトリガーを、つくる
新しいトリガーをつくって、有意義な行動を呼び起こせばいいとのこと。
難しいことから、手をつける
腰を落ち着けて、最も難しい課題から。
曜日ごとにやることを、変える
飽きがこないように、曜日によって行動を変えてみるのもいいとか。
その日のテーマに集中していれば、あれもこれもと考えずに済むとのこと。
習慣づくりは、一つずつ
全部一気に取り組もうとしても、うまくいかないもの。
まずは一つだけ、新しい習慣を始めてみて。
それが定着したら、次の習慣に取り組みましょう。
まずは、一点突破!
分散は、上級者向け?
集中:「今、何が重要か」を考える
最高の力を発揮するには、「今、この瞬間」だけを意識。
仕事や生活にも言えるそうです。
過去や未来にとらわれない
そもそも私たちには「今」しかないとのこと。
未来や過去は想像の中にあるだけで、決して触れられないもの。
私たちの行動が何らかの力を持つのは、今ここにおいてだけ。
集中の対象を、一つに決める
複数のことを並行して行うのは、難しくないんだとか。
問題は、人は一度に一つのことにしか「集中できない」ということ。
複数のことをやるのは構わず。
でも。
「集中の対象がどれなのか」は、はっきりさせておく必要が。
今ここを生きるテクニック
「今、何が重要か」を考える
やることが多すぎて、何から手をつけていいかわからなくなったら。
まずは考えるのをやめて、深呼吸。
心を落ち着けて、今この瞬間に、何が重要かを考える。
今だけを見て。
それでも何から手をつけるかわからないなら、やるべきことをリストアップ。
今すぐやること以外は全て、線を引いて消してしまうといいとのこと。
実際に書き出すことは、物事を整理するのにおすすめ。
未来を頭の中に抱えない
頭の中に未来のことが詰まっていると、今この瞬間に集中できず。
今すぐやるべきことを決めた後、「今すぐ必要ではないけれど、重要なこと」をリストアップ。
「後回しにする」のも脳のリソースを使うことに。
可能なら、「外注」、「手放す」も組み合わせていきたいところ。
優先順位をつける
今すぐやるべきことのリストができたら、優先順位の番号を振って、順番に片付けて。
一度に一つのことに集中し、終わったら、線を引いて消して。
シングルタスクを、優先順位の高いものから順番に、集中して解決。
未来:エッセンシャル思考を生きる
自分の中心に、エッセンシャル思考を
考え方が心の底まで染み込んだ時、それは自分を内側から変える力に。
エッセンシャル思考を完全に身につけるには、根気と努力が必要。
大切なのは「選ぶ」ということ。
周囲に流されず、自分自身の選択を。
考え方が変わると、行動が変化。
やがて人生も変わることに。
シンプルな人生は幸福
迷わない
TO DOリストが、スッキリしている方がいい。
大量のTO DOリストを、効率的にこなすより。
そもそもの判断の回数・やることを減らしておくのが大事。
やればやるほど、エッセンシャル思考はどんどん簡単に。
習慣化できれば、しめたもの。
流されない
自信を持って立ち止まり、ゆっくりと考え、キッパリと「 NO 」を。
自分で優先順位を決定。
他人の言いなりになるのを、避けるために。
日々が楽しくなる
自分のやるべきことが見えていると、日々の暮らしが充実し、今をもっと楽しめるように。
本質を知り、本質を生きる
エッセンシャル思考を生きることは、後悔なく生きること。
本当に大切なことを見極め、そこに最大限の時間とエネルギーを投下。
すると、後悔の入り込む余地はなくなるはず。
エッセンシャル思考のリーダーシップ
ジェフ・ワイナーさんによると。
(リンクトインCEO)
FCS(フォーカス。3センテンスの頭文字。)の思想を、繰り返し社員に語るとのこと。
エッセンシャル思考のチームをつくる
チームのパフォーマンスは、目的の明確さに大きく左右されるとのこと。
人材の選別に、こだわり抜く
間違った人材を雇うよりは、人が足りない方がずっとましだとか。
決して妥協せず、確固とした基準を持って、完璧な人材を選定。
そして、足手まといとなる人材は、容赦なく切り捨てるとのこと。
実践するのは至難の業?
日本では、切り捨ては難しいでしょうし。
チャンスを待つためにも、余裕を確保しておくのが大事。
選定の際、価値観のすり合わせをしっかりと。
しておかないと、後々苦労。
お互い辛いことに。
目的が、完全に明確になるまで話し合う
メンバーの役割を、あいまいにしないように。
各メンバーの役割を、とことん明確に規定。
きちんと話をして、情報共有。
全員が自分の役割を完全に理解し、更に自分以外の役割も全て把握できるように。
情報共有には、チャットなどが有効だとか。
言った言わないの防止にも。
正しい情報を、正しい人に、正しいタイミングで伝える
具体的で簡潔な言葉を使い、誤解の余地のないように話を。
常に言うことを一貫させて。
すると、部下たちも、何が重要かをはっきりと理解。
ノイズを避けて本質を選び取ることができるように。
小さな進歩を重ねているかどうか、適切にチェックする
各メンバーのやるべきことを明確にしていると、その後の確認もわかりやすく。
各自が着実に小さな進歩を重ねているかどうかをチェック。
困っていれば力を貸して。
自分のやったことを、きちんと見てもらえるので、部下の方も一層頑張ろうと思うもの。
まとめ
エッセンシャル思考のあれこれ
エッセンシャル思考
本質的に重要な事のみを選び抜き、実行
評価する ➡︎ 見極める技術
捨てる ➡︎ 捨てる技術
実行する ➡︎ 仕組み化の技術
考え方
より少なく、しかしより良く
・これをやろう
・大事なことは少ない
・何を捨てるべきか?
行動
やることを、計画的に減らす
・本当に重要なことを、見定める
・大事なこと以外は、断る
・あらかじめ、障害を取り除いておく
結果
充実感
・質の高い仕事ができる
・コントロールしている
・正しいことをやっている
・毎日を楽しんでいる
選択
・これをやろう
・自分で選びとる
ノイズ
・大多数の物事が、不要だと考える
・決定的に重要なことだけをとる
トレードオフ
・何を取り、何を捨てるか?
・何に全力を注ぐ?
見極める技術
孤独
・考えるための余裕を作り出す
洞察
・ノイズの中のシグナルを探す
・語られないことに耳を傾ける
・情報の本質をつかみとる
遊び
・遊びを重視する
・遊びが不可欠だと知っている
睡眠
・もう1時間眠れば、数時間分の生産性が手に入る
・優秀な人はよく眠る
・眠ると創造的になる
・睡眠は仕事の効率を高めてくれる
選抜
・上位10%にだけ、「 YES 」と言う
・「まさに自分の求めていることだから」やる
捨てる技術
拒否
・きっぱりと上手に、「 NO 」と言う
・本当に重要なことしか、引き受けない
キャンセル
・「もし、まだ1円も払っていないとしたら、今からこの企画に投資するか?」
・「今これを辞めたら、何に時間とお金を使えるか?」
・ すすんで損切りをする
編集
・良くすることは、何かを削ること
・不要な細部は、冷静に切り捨てる
線引き
・境界線を引くことで、本当の力が発揮できる
・境界線は、自由を生む
・「 NO 」と言わなくてもいいように、あらかじめルールを設定する
仕組み化の技術
バッファ(緩衝)
・最悪の事態を想定する
・準備と計画に、全力を注ぐ
削減
・本当の障害を取り除く
・成果が増える
前進
・小さく始めて、大きな成果を得る
・地味でも、着実に勝ちに行く
習慣
・正しい習慣を通じて、自然に目標を達成する
・重要なことをやるのが、普通の状態
集中
・現在に集中している
・目の前の問題を考える
・今を楽しむ
エッセンシャル思考のリーダーシップ
方針
より少なく、しかしより良く
人材
人材の選別にこだわり抜き、邪魔な人材は排除
戦略
「何か一つだけしかできないとしたら、何をするか?」と考える
タスク分担
各メンバーの特性と目標にそって、最良の配置を決める
コミュニケーション
耳を傾け、本質を見抜く
部下育成
小さな進歩を重ねているかどうか、適切にチェック
成果
チームが一つにまとまり、これと決めた方向で飛躍的な成果を上げる
興味を持たれた方は、是非、原著もご一読を。
「選び抜き、大事なことに、集中を。」
人生を、もっと楽しく、快適に。
では、ありがとうございました!
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