理屈を学んで、狼狽売りせず、しっかりホールド。
投資のバイブルの一つをご紹介。
第13版は、50周年記念版!!
株式市場インデックスに投資。
S&P500インデックス・ファンド。
1977年に、1万ドル(約130万円)を購入していると。
配当金は再投資。
2022年初頭には、214万3500ドル(約2億7800万円)に!
書籍『ウォール街のランダム・ウォーカー 第13版』
著者 バートン・マルキールさん
訳 井出 正介さん
出版社 日本経済新聞出版
出版 2023/5/25
ISBN978-4-296-11587-7
今回はこちらでお勉強。
著者が目指したのは。
本書が投資全般に渡る、総合的な教科書になること。
株式投資だけではなく。
ランダム・ウォークとは?
「物事の過去の動きからは、将来の動きや方向を予測することは不可能である」ということを意味する言葉。
未来は、誰にも予想できず。
「投資」と「投機」の違い
投機家
2、3日あるいは2、3週間の間に、大儲けすることを狙って株式を取得。
限られた富の奪い合い。
一部の天才だけが勝つことに。
ゼロサムゲーム。
ギャンブル性が。
一般人は、手出し無用かと。
投資家
安定的な配当をもたらす銘柄。
持続的値上がりが期待できるような銘柄。
何年、あるいは何十年先まで。
そういった株式を探して、長期保有。
成長した富を分け合うことに。
WINWINが可能。
プラスサムゲーム。
投資の必要性
実質購買力を維持するには、それ相応の投資戦略が必要。
緩やかなインフレに対してですら。
資産価値の評価方法のあれこれ
代表的なものは2つ。
本質的価値に着目するか、群集心理に着目するか。
万能の物差しは、ない模様。
本質的価値に着目
本質価値を、現状分析と将来予測を注意深く行うことによって推定。
資産の本質価値が、市場を下回れば購入。
上回れば、売却のチャンスと考えるとのこと。
一時的な割安・割高な状態は、いずれ修正されると考えて。
金融資産評価の視点。
群集心理に着目
どのような市場の状況が、ブームを作り上げるかを探って。
ゲームの始めの方で参加。
機先を制し、勝ちを狙うとのこと。
人気投票の行く末を考慮するようなもの。
実態を伴わないブームの場合もあったり。
人々の熱狂など。
逆に、総悲観があることも。
人の欲・熱狂・恐怖が絡んでくるので、株価の未来は、より予測できず。
思惑様々。
人間、合理的な行動をするとは限らず。
時には、正気を失うことも。
そのため、株価が過剰反応することはよくあること。
・自信過剰
・偏った判断
・群れの心理
・損失回避願望
などによって。
様々なバブルの紹介
バブルをもたらす要因
・新しいテクノロジーの出現
・新しい事業機会の到来
ChatGPTは、革新をもたらすのか。
バブルで終わるのか。
どっちでしょうか?
「ある」「なし」で、とてつもない差がつきそうですが。
教訓
自分の投資目的を逸脱しないようにしないと。
相場の加熱に身を任せるのは、危険。
「我先に」といった感情が影響して。
値が釣り上がったり。
暴落を招いたり。
ある時期に、非常な好成績を上げて、注目された運用戦略。
それは広く知れ渡ると、ダメになることが多いとのこと。
何事も、平均に収束していくもの?
未来のユニコーン企業探しも、自分のリスク許容度の範囲内で。
人間、自分に都合のいい情報や、偏った情報を取りたがるもの。
楽観的な時は、楽観的な情報を。
悲観的な時は、悲観的な情報を。
群集心理の危うさ?
雪崩を打つことが。
ベンジャミン・グレアムさんによれば。
株式市場は、中長期的には、「価値を測定する場所」とのこと。
「人気投票の場」ではなく。
新しい産業が、経済や社会をどのように変えるか、どれだけ大規模になるかということではなく。
実践するのは容易ではないとのこと。
魅力的なストーリーに陶酔して、強欲にならないように。
自身の投資目的から、外れないように。
リスク許容度の範囲内で投資を。
投機にならないように。
株式投資での、最大の敵は自分自身。
人間は、自分自身の心の気まぐれに振り回されやすいとのこと。
自滅せず、市場に参加し続けることが大事。
華やかに膨らんだバブルは、いずれ破裂するとのこと。
直線的な右肩上がりは続かず。
平均に収束していくもの。
市場に参加し続けるのも大事。
暴落が来ても、振り落とされず。
市場平均だと、勝ち過ぎないけれども、負け過ぎず。
結果、高パフォーマンスにつながることに。
平均故に、再現率も高く。
売買、管理コストも低く。
税金面でも有利。
投資のリスクとは
具体的には、証券(株式や債券)の期待したリターンが実現しない可能性。
特に、値下がりの可能性の大きさと言えるとのこと。
リスクを負わなければ、変化はなし。
ノーペイン・ノーゲイン。
ただし、「自分のリスク許容度に応じて」が前提。
財産の健康管理
書籍では、10ヶ条。
三つにまとめてみました。
①まずは貯蓄。
家計管理を!
②現金と保険で、万一の備えを。
③余剰資金を継続投資。
投資目的に沿って。
書籍では、マイホーム購入が薦められています。
でも、アメリカでの話。
日本では、資産価値のある物件を買うのが非常に困難とのこと。
マイホーム購入も、不動産投資。
借金するようなら、賃貸が無難?
まずは貯蓄。家計管理を!
身の丈にあったライフスタイルを。
今日からでも貯蓄を始めることが重要。
貯蓄は、今すぐ始める「時間価値」の方が重要とのこと。
タイミングを測るより。
行動大事!
余裕があれば。
人生において、取れる選択肢も多くなるかと。
現金と保険で、万一に備えを
私が学んだ限り。
日本の場合。
安全とコストのバランスをとりつつ。
生活防衛資金 + 保険(公的保険をベースに)
日本の公的保険は充実しているとのこと。
後で申請して、お金をいただけるのがパターン。
まずは、当座をしのぐためのお金が必要。
まずは、生活防衛資金を確保!
非常事態に備えて。
会社員なら、基礎生活費の半年分ほど。
自営業なら、基礎生活費の1〜2年分ほど。
子育て世帯は1〜3年分を確保しましょう。
保険(必要なもののみ)
日本は公的保険が充実。
公的保険をベースに考えましょう。
様々なリスクに備える、公的保険
民間の医療保険は不要とか。
例えば、がん保険。
病気が保険で治るわけではないので。
貯金と公的保険で備えれば。
自分の手札を知るのも大事。
FP3級を学びましょう。
義務教育で、しっかり教えていただければいいのに。
かけるべき保険
・火災保険
・自動車保険(対人・対物無制限)
・掛け捨ての生命保険(子育て世帯のみ)
地震保険は、非加入で。
本来は欲しいところですが。
認定の基準が厳しく、保険金がおりにくいとのこと。
車両保険は不要。
生活が破綻するようなものでは、ないので。
かけてはいけない民間保険
手数料がとても高く、ぼったくられます。
80%ほど、手数料を取られる場合も。
非開示だそうですが。
保険は、かけるなら掛け捨てで。
営業力が凄いので、窓口には近寄らずに。
不安をあおってくるそうです。
ぼったくり商品を買わされないように。
余剰資金を継続投資。
時間を味方に。
複利の力を利用して。
ゆっくり増やすのがポイント。
一攫千金を狙うのではなく。
主要な資産クラスの累積価値の増殖状況
書籍『長期投資対象としての株式』第6版
ジェレミー・シーゲル教授によると。
1802年から2021年までの主要な金融資産の時価の増殖具合は以下のもの。
1802年に株式市場インデックスを、1ドル買えるとすると。
2021年には、5400万ドルに。
同期間のインフレについては。
1ドルは、23.21ドルに。
短期的な乱高下はあるものの。
株式の長期での成長は、すごいものが。
投資はしておくべきかと。
72の法則で見てみると。
倍になるのにかかるのは。
(小数点以下、四捨五入)
株式 約9年
長期国債 約14年
短期国債 18年
金 約34年
インフレ 約51年
運用目的をはっきりと。
投資の最大の敵は、自分自身とのこと。
目的をはっきりと。
誘惑や恐怖に、流されないようにするために。
実践から学び、修正していくのはあり。
リスクの取りすぎを修正したり。
学びは必要。
実際にやってみてわかることもありますし。
投資家のライフサイクルと投資戦略
リスク許容度
安心して、眠れるかどうかも基準になるとか。
株式投資の投資期間と年平均リターンの散らばり方
リスクは、投資期間に依存
S&P500のような、広く分散されたインデックスに投資していた場合。
1905〜2020年のデータは。
年平均約10%という、高いリターンをあげたとのこと。
15年以上、投資期間を取れれば、マイナスなしに。
過去のデータでは。
短期はブレブレ。
マイナスになることも。
長期になるほど、安定。
ドル・コスト平均法
間違ったタイミングで、有り金全てを投資してしまう愚を避けることが可能。
どんな相場環境でも、淡々と、積み立て。
買い続けることで、平均購入単価が、平均株価よりも低く。
株価が安い時には、より多くの株数を購入。
株価が高い時には、より少ない株数を購入。
始め時は、今。
時間を長く取れれば取れるほど、良い結果に。
長い目で見れば、一括投資が有効と言える場合も。
でも、初心者は、ドル・コスト平均法から始めましょう。
ご自身のリスク許容度が、測りかねると思うので。
リバランス
資産の配分の調整を、定期的に行うといいこともあるそうです。
リスクの低下。
リターンの増加。
例えば、あらかじめ決めておいた、株式と債券の比率を調整したり。
高い方を売り、安い方を買うことでリバランス。
私の場合。
現金と株式の比率調整のみで行こうと思っています。
株式を売却しない方向で。
まとめ
①まずは貯蓄。
家計管理を!
投資するにも、種銭が必要。
②現金と保険で、万一の備えを。
生活が破綻しては、意味がないので。
③余剰資金を継続投資。
投資目的に沿って。
長期・分散・低コスト
再現性高く効率的に増やすには、インデックス投資。
入金力も重要。
興味を持たれた方は、是非、原著もご一読を。
色々な投資手法の検証もなされています。
「投資では、市場平均、放置して。」
人生を、もっと楽しく、快適に。
では、ありがとうございました!
コメント