高配当株は、キャッシュフローが良くなります。
投資目的が、「今の生活を良くする」なら、おすすめかと。
日本の市場平均は、罠銘柄が含まれています。
新陳代謝が活発ではないので。
ポートフォリオを自作していく必要が。
投資する銘柄を自分で選定。
書籍『高配当投資術』
著者 窪田真之さん
楽天証券経済研究所
所長 兼 チーフ・ストラテジスト。
トウシルの記事をいつも拝見しています。
出版社 日本経済新聞出版社
出版 2021/6/14
ISBN978-4-532-35889-1
今回はこちらでお勉強。
バブルと逆バブル
著者による定義
逆バブル株をコツコツ買い溜めていくことが、資産形成の早道
株価指標
PER(株価収益率)
ピーイーアール、または、パー。
株価の割安度を測る、最も代表的な指標。
PER = 株価 ÷ 1株当たり利益
PERは、「1株あたりの利益の、何倍まで株が買われているか」を示すもの。
1989年末(平成元年)は、バブル。
東証一部のPERは、約60倍まで上昇。
PERだけを見て、割安・割高を判断するのは不適切とのこと。
PERは、あくまで今期予想の1株利益に対して、何倍まで株が買われているかを示すもの。
現実には、今期と同じ利益が将来も続くわけではないので。
例えば、PER10倍。
10年で元が取れるとのこと。
毎年同じ純利益を得られるとしたら。
ただ、毎年同じ利益を得られるか不明。
未来がどうなるかは、誰にも分からず。
PERは、投資元本の回収するのに必要な年数の目安に。
そのため、投資リスクの判断の目安にも。
会社も倒産することがあるので。
PERは、割安・割高の目安の一つ。
PBR(株価純資産倍率)
自己資本(純資産)と比べた、割安の程度を測る指標
株式時価総額 ÷ 純資産 = PBR
「 PBR = 1 」を基準に判断。
企業が設立直後に上場できたとすると、PBRは1。
「企業の純資産=株式時価総額」
PBRは、帳簿上の解散価値とも言えます。
会社の資産を全て精算して得られる金額が、PBR=1の状態。
利益をどんどん稼ぐ期待が高ければ、PBRは1以上に。
「純資産<株式時価総額」
割高あるいは、稼げる企業?
将来、赤字が続くと考えられれば、PBRは1以下に。
「純資産>株式時価総額」
割安あるいは、解散した方がいい企業?
財務良好、収益も安定しているのに、PBR1以下の企業が多数。
日本には。
東京証券取引所が「株主価値改善策の開示と実施」を要請するほど。
・お金をただ溜め込むのではなく。
・株主還元や、事業に投資を。
ということだそうです。
実質PBR
「含み資産」株は不人気。
でも、実質PBRが低すぎる銘柄で、財務良好・収益基盤が良好な銘柄が存在。
いつか見直されるかも。
ただし、繊維業界や百貨店業界は、構造不況銘柄が多いので注意とのこと。
企業の成長要因
不足して困っているものを、安く大量に供給する仕組みを作った企業が成長。
どんな時代も。
顧客の悩みを、解決できるかどうか。
21世紀は、モノ余りの時代。
大量生産により。
良質なサービス
医療・介護・教育・防犯・警備・トラック運転・熟練建設工など。
ITサービス
ネットショッピング、便利ですね。
送料無料で、リアル店舗で買うより安かったりも。
アフターサービス
「アフターサービスで稼ぐために、ハードは赤字で売る」モデルが、企業に普及。
サービスを売って稼ぐために。
モノは赤字で我慢。
高配当利回り銘柄の選別
単に予想配当利回りが高い銘柄を選ぶのはNG。
罠銘柄であることが。
減配リスクの低い高配当株を選ぶ4条件
①規模
②業種
③財務
④収益力
このうち、1つか、2つ満たせば十分とのこと。
配当利回りだけで判断するのは、NG。
個々の企業を確認したい時は。
IR BANKで検索するといいかと。
企業を検索、選択。
左の方のLink 「IR」を選択。
著者によると、規模が一番需要とのこと。
ただ、企業の成長性を考えると、優良な中・小型株もポートフォリオに組み入れたいところ。
大きな企業は、安定感があっても、伸び代は少なめ?
一長一短。
バランスをとっていくのが大事かと。
情報通信、医薬品、食料品など。
ただ、景気敏感株にも投資しておかないと、上昇相場時に波に乗れないこという意見も。
バランスが大事?
私は、ディフェンシブ株中心に投資しています。
ビビリですので。
景気敏感株は、なるべく暴落時に仕込みたいと思っています。
高値掴みしないように。
財務・収益力がしっかりしていないと、減配・株価下落になるかも。
「配当の財源どこから」という話。
上記の他には、参入障壁があるかも大事かと。
他に真似されないような。
ブランド力であったり、技術力であったり。
安定的な配当を得るために。
「ダウの犬」を日本株に応用
著書では、「ダウの犬」を日本株に応用した手法が紹介されています。
東証株価指数採用銘柄の時価総額上位70社を使用。
70社を、予想配当利回りの高い順に並べて。
その上位10社で、ポートフォリオを作成。
10銘柄に、なるべく等しい金額ずつ、投資。
なるべく多くの銘柄、業種に分散投資を。
銘柄の解説
書籍の出版が、2021年6月。
投資の神様と言われる、バフェットさんが日本の商社株を購入した頃から日本株、上昇。
2024年4月現在、日本株好調。
現時点では。
高配当としては、一旦卒業した銘柄多数?
価値と比べて、割安な銘柄を集めるのが資産形成への近道。
高配当株投資は、タイミングが重要。
「今は買わない」という、我慢も大事?
五大商社
伊藤忠商事、丸紅、三井物産、住友商事、三菱商事。
総合商社。
かつては資源関連株。
現在は、非資源関連事業の利益も拡大。
事業拡大に貪欲。
事業を100%当てるのは無理。
数をこなすのも大事。
事業は当てれば、でかいもの。
他の失敗もカバーできるほど。
五大商社株。
投資の神様、バフェットさんが購入するまでは高配当株だったんですが。
今は、株価、倍以上になった銘柄も。
高配当株、一旦卒業?
三菱UFJフィナンシャル・グループ
長期金利が低下していく中でも、安定的な高収益。
メガ銀行は、信用スプレッドで利ザヤを稼いでいるとのこと。
スプレッドは「金利差」という意味。
メガ銀行は現在、長短金利差で稼ぐビジネスとは、縁を切っているとのこと。
地銀や中小金融機関には。
貸金が少なく、国債を買って運用している所が多いとか。
10年国債の利回りが0になって、利益に大ダメージを受けている所が。
日銀も、0金利政策を終了させるとのこと。
緩和傾向は、続けるとのことですが。
どうなっていくことやら。
三菱UFJの成長分野
海外事業
国内よりも、利ザヤが大きいとのこと。
ユニバーサルバンク経営
伝統的な銀行業務の他に。
・証券
・信託
・リース
・カード
・消費者金融
・各種インベストメントバンク業務
・投資事業
多角化で収益を拡大。
ENEOS HD
脱炭素にも取り組む、総合エネルギー企業。
原油資源開発から、石油製品まで、一貫生産できる強みが。
銅鉱山の経営も。
脱炭素に向けた、水素関連銘柄でもあるとこと。
ソニーグループ
かつては、製造業中心。
現在は、ITを駆使して稼ぐ、総合エンターテインメント企業。
成長株と言えるとか。
ハード屋から、ソフト屋へ。
JR東日本
東京に地盤。
不動産・小売・金融など、多角化経営で高い競争力を持つとのこと。
10年単位でみると、変化の大きい会社とのこと。
不動産
JR東日本は、首都圏で最も価値が高いJR駅周辺に豊富な土地を保有。
不動産会社としても、圧倒的に優位とのこと。
小売
駅ナカに展開する小売ビジネス。
抜群の立地を有する、小売スペースの管理者として。
その時々に流行っているお店を入店させていくので、ある意味最強。
KDDI
世界景気に影響されずに、安定成長を続けているとのこと。
22年3月期で、20期連続の増配。
携帯電話事業の他、様々なITサービス(ライフデザイン事業)を手掛けているとのこと。
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まとめ
高配当株は、基本、タイミング投資。
市場の暴落に連られて、いい銘柄の株価が下がった時が狙い目。
効率最重視ならインデックス投資。
入口簡単、出口が難度高。
(資産の取り崩しは、感情的に難しいとのこと。)
キャッシュフロー優先なら、日本の高配当株。
日本人のため。
為替リスクなし。
入口難しく、出口簡単。
(銘柄選びが難。)
私の場合。
リベラルアーツ大学の両学長を参考に、投資しています。
日本の高配当株にも。
キャッシュフローを良くするために。
2024年4月現在、日本株は好調が続いています。
割安銘柄は、減ってきている感じかと。
投資は自己責任で。
「配当を、安定的に、もらいたい。」
人生を、もっと楽しく、快適に。
では、ありがとうございました!
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