性格は、8つの要素の組み合わせで考えられるとのこと。
自分の個性を受け入れて、自分の個性に合った人生設計を。
著書では、以下の原則によるとのこと。
・こころは、脳の活動。
・こころは、遺伝の影響を受けている。
・こころは、進化の適応。
書籍『スピリチュアルズ』
著者 橘玲さん
出版社 幻冬社
出版 2023/8/5(文庫版)
ISBN978-4-344-43312-0
今回はこちらでお勉強。
「わたし」というのは、「無意識/魂」の傾向
スピリチュアルというのは、心理学でいう「無意識」に「魂」を重ね合わせた言葉。
脳科学の知見では、「わたし」のほとんど全てが無意識で、意識はその一部でしかないとのこと。
意識が無意識と対立したり、制御しているのではなく。
ビッグファイブ
標準的なパーソナリティの5因子。
①外向的/内向的
②神経症傾向(楽観的/悲観的)
③協調性(同調性+共感力)
④堅実性(自制力)
⑤経験への開放性
人格(パーソナリティ)とは、身近な他者の評価がフィードバックされたもの。
ロールプレイングゲームでいう、キャラのパラメーターみたいなもの。
社会=ゲーム全体で共有されていなければならないもの。
著書では、パーソナリティーを、8つの因子で説明。
他者は、自分を写す鏡とも。
外向的/内向的
脳=中枢神経系が、快適に感じる覚醒度は、ほぼ決まっているとのこと。
最適覚醒度に対して、各個体の生得的な初期値がどうかで、2つのタイプの反応が。
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最適覚醒度
⬆︎
外向的/内向的にばらつきがあるのは?
身体のエネルギーは有限という、制約から。
トレードオフの状況に適応するため。
生物の目的は、食べ物や生殖の相手の獲得。
環境が多様で不安定だと、生き残り戦略も、一つに絞れないとのこと。
報酬系の個体差とも言えるとのこと。
楽観的/悲観的
損失系の個体差と言えるとのこと。
神経症傾向や、精神的安定性と呼ばれたり。
ネガディブな刺激に対する覚醒度のばらつき。
シミュレーションがネガティブに向かう傾向のばらつきでもあるとのこと。
ヒトは、過去や未来について、常にシミュレーション
過去の失敗を覚えておけば、似たような状況での失敗を繰り返さず。
脳のシミュレーション機能が、ヒトで極端に発達したのは、進化の適応だから。
後悔や不安は、不利な出来事を避けるための進化のプログラム。
生存や生殖にとって。
鈍感とも言えるとか。
敏感とも言えるとか。
悲観にも、メリットがあるんですね。
同調性
ヒトは、社会化された動物。
共同体(コミュニティー)に属しているかどうかは、死活問題。
無意識に、正しい共同体に属しているかどうかを検証。
同調圧力は、時に認知自体を歪ませることも。
実験結果があるそうです。
どう考えてもおかしいことを、事実と言い張る人がいるのは、そのためなんですね。
その人にとっては、現実なので。
思い込みの力?
脳の不思議。
「社会的な私」と「個人としての私」の二重化
ヒトは、自分と社会(共同体)を一体化。
同時に、社会の中で、(同性の)ライバルより目立つ必要も。
著者によると。
産業革命以降、現代社会は豊かで安全に。
「共同体に属さなくても生きていける」時代が到来。
そのため、同調性も性格の大きな要因と考えられるようになったのではとのこと。
同調性が低いと、「偏屈」と捉えられたり。
でも、状況によっては、「自分の正義を貫き通す人」とも見れたり。
共感力
相手と感情を一致させる能力。
「相手の気持ちを感じること」
共感力には、明らかな性差があるとのこと。
女性は共感力が高く、男性は低いとか。
看護師さんや、かかりつけ医の方は、共感力が高くあって欲しいですね。
実際、高い人が多いでしょうが。
共感力が高すぎると、冷静な判断ができなくなったり。
組織のTOPや、外科医にとっては問題。
共感力が低すぎると、社会生活・人間関係に問題が。
共感とメンタライジングは、脳の異なる機能だとか。
堅実性
長期的な損得で物事を考えられるかどうか。
アリとキリギリス
「今の自分を大切にするか」
その場でケーキを食べれば、満足。
「未来の自分を大切にするか」
ケーキを食べるのを我慢すれば、太らない?
堅実性は、サバイバル戦略とのこと。
同じやり方が、通用しないので。
非常時向け。
同じやり方が最適解?
通常時向け。
経験への開放性
経験への開放性の本質は、想像力とのこと。
「意識というモニタの解像度のばらつき」と著書では定義。
高いと、美や芸術・文化の誕生に関係している可能性があるとのこと。
個性について
個性は、遺伝と環境の相互作用によって作られていくとか。
個性の遺伝率は、平均すれば50%程度。
極端なものほど、遺伝率は高くなるとか。
異なる状況を乗り切るために、ばらつき・多様性が。
自己啓発本のテーマ
それぞれの獲得を目指して。
①高い外向性(アピール力/説得力)
②高い精神安定性(嫌われる勇気)
③組織の中で、うまくやっていく同調性
④高い共感力(EQ/コミュ力)
⑤高い堅実性(自制心/自己コントロール力/やり抜く力)
⑥高い経験への開放性(創造力/イノベーション)
⑦高い知能
⑧魅力的な外見
まとめ
自分の個性を受け入れて、自分の個性に合った人生設計を。
個性それぞれに得意・不得意が。
遺伝レベルの個性もあるのには、驚きました。
あらかじめ、個性の類型を知っておくと、色々役立ちそうです。
人付き合いの距離感では。
「この人とは、距離をとっておいた方が良さそう」など。
自分の個性との相性も考えて。
仕事面でも、向き不向きの判断の一助になりそうです。
自分の特性を活かした仕事に、つきたいものです。
「個性ごと、長所活かした、人生を。」
人生を、もっと楽しく、快適に。
では、ありがとうございました!
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